京都の紅葉【常寂光寺】 | 京一花日記帳

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今朝は、大きな雨の音で目が覚めました。

連休に出逢ったもみじたちを想いました。 みんな、大丈夫だろうか…。


【常寂光寺】




ここは… 言わずと知れた、紅葉の名所中の名所。やはり、大人気でした。



でも、途中から、まわりの人が気にならなくなるくらい、自分が紅葉に染まっていくのです。




常寂光寺は、日禛(にっしん)上人が、この小倉山の中腹に1596年に開かれました。

小倉山は、古くから多くの歌人に詠まれてきた「歌枕の名勝」として有名です。

あの藤原定家氏の山荘「時雨亭(しぐれてい)」が、かつてこの常寂光寺の地にあり、そこで百人一首を編纂した、と言われています。
「小倉百人一首」誕生の地なのですね(*^.^*)


*仁王門*



日禛上人がこのお寺を開かれるとき、ここ小倉山一帯は、高瀬川をつくられた豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)氏の所有地でした。了以氏の従兄が、この地を日禛上人に寄進したのだそうです。

了以氏は、高瀬川を開くより前に、現在は保津川下りが人気の保津川(大堰川)も、私財を投じて開削されました。そのとき、日禛上人も尽力しました。

嵯峨の地は、このおかげで発展したと言われているそうです!


*多宝塔*




山の斜面に広がる境内を、がんばって登っていくと、





こんなご褒美が… これは、歌のひとつも詠みたくなりますなあ…


こんなに美しい常寂光寺ですが、幕末の禁門の変では、天龍寺にいた長州兵たちが、このお寺に敗走し、籠ったのだそうです。








人のいない、静かな季節に、また訪れてみたいです。



※紅葉の名所ばかりなのに、私の素人撮影で、申し訳ありません…。
実際は、この10000倍、美しいのですビックリマーク

もうしばらく、お許しください…。



保津峡に、つづくもみじ