神紋 | 京一花日記帳

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今朝、四条通と大和大路通の交差点、「京都四條南座」の東側で、何やら作業をされておりました。




これは、もしや…!と思い、帰りも行ってみました。




そう、毎年1月8日から12日の5日間行われる、「十日ゑびす大祭」の門でした!

この狭い通りに、露店がびっしりと並んで…それはそれは、賑やかで楽しいお祭りです。 期間中、商売繁昌・家運隆昌を祈願した「吉兆笹」を、いただくことができます。

この通りを真っ直ぐ南に降りたところにある、「えべっさん」こと、「京都ゑびす神社」(日本三大ゑびすの一つ)




で、行われるお祭りです♪

ヒヨコ


つきあたりの八坂神社まで続く、今日の祇園商店街です。




八坂神社参道でもあります。いつの間にか、また幕で着飾られていました。素敵ですね。


八坂神社といえば、実は、八坂神社にも「えべっさん」(通称:祇園のえべっさん)がいらっしゃって、1月9日と10日、蛭子船の巡行や、福笹の授与が行われます。




この幕(奉納幕?)、八坂神社の神事「祇園祭」のときにも張られるのですが、染め抜かれた二つの紋が、前から気になっていました。

調べてみたら、八坂神社の神様の紋、「神紋」なのですね。神社・お寺の紋を、家紋と区別して、そう呼ぶのだそうです。


向かって左が「左三つ巴」、右が「木瓜(五瓜に唐花)」、という紋だそうです。

(正確には、八坂神社の神紋は、右の「五瓜に唐花」のみだとか・・・?)


①「三つ巴」は、八幡大神様の紋




※反対まわりの「右三つ巴」という紋もあるので、注意が必要です。


※「三つ巴」は、他の多くの神社でも、神紋として用いられているそうです。




確かに!やわたのはちまんさんの、南総門にも「三つ巴」がありました。


~巴は当宮の御神紋であり、御本殿の彫刻を始め軒瓦など各所に見られる。

当宮の巴は「流れ左三つ巴」であり、いつの時代に何故御神紋になったのか定かではないが、尾が長い文様ほど古いとされている。

幣殿(へいでん:本殿と拝殿との間に位置し、 両者をつなぐような役割を持つ殿)には4つの巴紋の彫刻があり、うち1つだけ右巴がある。

これは、社殿を完成させてしまうと、あとは朽ちるのを待つことになり、あえて未完成の箇所、間違いの箇所を造ることにより、まだその社殿が未完成であり、益々の発展を遂げるという願いと縁起が込められているとされる。~(石清水八幡宮hp 抜粋・中略)


奥が深いですね・・・。


②「五瓜に唐花」






※この紋は、あの織田信長氏で有名な織田家の紋、「織田瓜」にそっくりです。


同じ?別物?同じだとすると、なぜ同じなのか?? 調べてみましたが、よくわかりませんでした。

何らかの関わりがあるのでしょうが、ご存知の方、いらっしゃいましたら教えていただきたいです。


五瓜は、木瓜(もっこう、ぼけとも)この場合はキュウリ、を割った様子に似ていることから、 祇園界隈では、祇園祭中、キュウリを食べてはいけないという慣習が今でもあるのだそうです。

(私は、何も知らずに食べてしまっていました… 夏のキュウリ、おいしくて…)


ちなみにこれは、木瓜(ぼけ)のお花です




「五瓜に唐花」の紋に似ているように思うのは、私だけでしょうか?



神社やお寺を参拝する際、今後は、神紋も意識してみたいと思いました。

それにしても、日本の「紋」というのはどうしてこうも美しく、また粋なのでしょうね…。