今回は、一世を風靡した名盤です。
ネヴィル・マリナーというのは、おもしろい指揮者で、指揮者になったいきさつも、当時、ハードすぎるスケジュールのロンドンの演奏家たちを、いかにやる気にさせるか?を考えるうちに、指揮する側になったんです。 なので、アンサンブルを鍛えるとか、オケのレベルを上げるとかではなく、指揮するオーケストラのやる気を引き出して、そのオケらしい演奏をさせるのです。
それが、非常にうまくいった録音の1つがこれでしょう。 決してパワフルではないが、緻密な合奏レベルと柔軟さを持つコンセルトヘボウが、「惑星」の各曲の性格を、見事に描き分けます。 各曲の聴きどころも押さえた、まさに、奇跡の化学反応です。
まぁ、聴いてみなはれ。