フォーレの人気曲、ピアノ連弾用の6曲からなる組曲「ドリー」。 わりと弾きやすく、聴きやすいので、人気の曲ですが、けっこう、ドロドロとした裏話も(笑)
フォーレが、妻の友人として親しくなった銀行家の妻、エンマ・バルダックの娘、エレーヌ(愛称ドリー)のために書かれたものをまとめたものです。 第2曲から第4曲までは、エレーヌの誕生祝いのプレゼントです。 エンマ・バルダックは、ピンと来た人もいるかと思いますが、後のクロード・ドビュッシー夫人です。 実は、フォーレとエンマは愛人関係で、確証はないですが、エレーヌは、フォーレとの娘だという人もいます。 その、エレーヌが。ドビュッシーのピアノの生徒になり、エンマと接近するきっかけとなり、最終的に銀行家の夫と別れて、結婚するのでした。
この曲の名演、名録音は多いんですが、この、アレクサンドル・タローと、エリック・ル・サージュのものは、2012年という新しいものらしく、音質の良さを背景に、2人のパートを、どちらも埋没せずに、でも、1つの曲として表現することに成功しています。 これにより、新しい発見ができるものになっています。 演奏家も、日々進化しているんですね。
では、全曲です。