ロジェ=デュカス45歳の時の作品です。 ロジェ=デュカスは、伝統的な調性を守りながらも、新しい表現を模索していたようです。
このタイトルの、「ソノリテ」は、音とか響き、と、言う意味で、様々な響きを連ねることで、1つの作品にしようとしたようです。 20世紀フランスの、いろいろな潮流を、感じるように見えますが、実は、すべて、調性音楽の範囲という守旧派らしい(?)作品です。 18世紀までは禁止されていた音の動きが、ワーグナーなどの登場で、普通に使えるものが出てきて、その集大成のような作品です。 最後に、終止形の和音で終わるのが、何よりの証拠。 新ウィーン楽派やドビュッシーなどが現れた時代の真っただ中にあった作曲家の意地でしょうか?
え?まぎらわしい?(笑)