ミュラー=ブリュールは、古典派が好きだったようで、ハイドンやモーツァルトを、NAXOS以前も盛んに録音していましたが、特に、モーツァルトを愛していたようで、最後の録音に選んだのも、ディヴェルティメントの第11番と13番という地味な物でした。 この、交響曲第35番「ハフナー」も、作風からすると、もう少し弦楽器があってもいいかな?という編成を、管打楽器のボリュームをうまく調節して、ダイナミックな演奏にしています。 あいかわらず、すべてのフレーズが生き生きとして、表情豊か。 日本だったら、鈴木秀美指揮神戸市室内管弦楽団だったら、近い演奏ができるかな? モーツァルトのト短調作品が、「走る哀しみ」なら、これは、さしずめ、「走る悦び」でしょうか?
想像以上に管楽器が重要なことが、わかります^^b