Victor Antoine Édouard Lalo 1823-1892生誕200年です。
スペイン交響曲やチェロ協奏曲が有名な19世紀フランスの作曲家です。
なかなかの苦労人のようで、 フランス北端のリールに生まれる。 フランス人にはけっこう多いんですが、祖父の代までスペイン人でした。
地元の、リール音楽院を経て、1839年に、パリ音楽院に入学。 アブネックにヴァイオリン、シュールホフに作曲を師事。 1845年から作曲を始めるも、ぱっとせず、休止状態となる。 1855年より、友人と弦楽四重奏を結成し、ヴィオラ担当として活躍。 1865年、結婚を機に、作曲への意欲が復活。 9年後の1874年に、ヴァイオリン協奏曲第1番が、サラサーテの独奏により初演され、大成功する。 以後、「スペイン交響曲(ヴァイオリン協奏曲第2番)」、「ノルウェー幻想曲」「チェロ協奏曲」などが、さらに名声を高めた。 1892年、パリにて死去。
フランス近代と呼ばれる作曲家が出てきたのは、おおよそ、1850年以降に生まれた人たちで、ラロあたりは、まだまだ、ドイツ=オーストリア系のスタイルの延長線上にあり、そこに、独自の物を加えました。 ラロも、先祖のスペイン系の特徴を加え、濃厚でダイナミックな響きや、スペイン風のメロディが、ふんだんに出てきます。 それは、フランス音楽が、スペインに傾倒する先駆けとなりました(ビゼーの「カルメン」の初演は、スペイン交響曲の1ヶ月後)。 室内楽にも、熱心だったんですが、長く忘れ去られていて、最近、ようやく、音源がリリースされました。
では、数少ないオペラの「イスの王様」序曲を^^b
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