1993年、ランパル71歳の時の録音です。
今では、古典派の人気作曲家として有名なフランツ・クロンマー(クラマーシュ)の、ヴァイオリン、フルート、クラリネットとオーケストラのための協奏交響曲です。 協奏交響曲とは、古典派時代に流行したスタイルで、複数のソロ楽器とオーケストラのために作曲され、その華やかな演奏効果で、人気になったものです。
メイエの、クロンマーのクラリネット協奏曲集のアルバムに、付録的に入っていますが、たぶん、いちばんすごい演奏です。 いくぶんヴァイオリンが多く使われていますが、フルートも、かなり重要な役割を持たされていて、ソロだけでなく、クラリネットとハモったり、ヴァイオリンとクラリネットが演奏している裏で、違う動きをして存在感を示したりします。 そもそも、この3つの楽器の中では、音の太さや音量で、いちばん不利なのがフルート。 ところが、71歳の御大ランパルは、負けるどころか、堂々と渡り合っているのです。 曲想は、明るく楽しいものですが、わかる人が聴けば、まんじりともせずに聴き続け、「・・・・すごい。」と、言うこと間違いなし。 フルート学習者なら、続ける気力がなくなるかも知れません(笑
ランパルの偉業ここにあり、です^^b
では、全曲をたっぷりと。 なに?冷や汗出てきた?(笑