ハイドン 交響曲第45番「告別」 ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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 今から250年前に、ハイドンが作曲した作品です。

 1772年に、ハイドンが、エステルハージ家の、宮廷楽長だったころの作品で、おもしろいエピソードで、有名ですよね。

 この頃、エステルハージ候は、避暑用の新しい城を作り、すごく気に入っていて、毎年、6か月は、滞在していたんです。 その間、団員などは、家族を置いて、避暑に付き合わなければなりませんでした。 ところが、この年は、さらに2か月滞在を延長すると言いだしたのです。 そこで、ハイドンは、音楽で異議を唱えることを考えました。 ハイドン流のユーモアたっぷりな方法で。

 まず、調性が、嬰ヘ短調という、古典派ではめったに使わないもので、それだけでも、音楽の教養が必要不可欠だった当時の貴族は、「ん?」と、思ったはずです。

 他にも、当時の音楽の常識からは、ちょっとおかしい部分がたくさん出てきます。 そして、極めつけは、終楽章、早いテンポで始まるも、途中からテンポを落とします。 このれだけでも異例なのに、途中から、団員が、1人、また1人と、ステージを去っていきます。 最後は、ヴァイオリンのハイドンとコンサートマスター2人だけになり、彼らも、ステージを降りてしまいます。 この時、1人1人の譜面台にろうそくが立ててあり、退場するときに吹き消したのでした。 それを見て、ピンときたエステルハージ候は、即日帰郷を許したそうです。 こういうユーモアを介する人間になりたいもんですね^^b

 

 何種類か全集を聴きましたが、やはり、格の違いでドラティ盤だと思います。

 

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