ヴァイオリン協奏曲『バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)』最新盤 | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。

 20世紀中国の、クラシック作品の、古典的名作、と、言われるものに、作曲家チェン・ガン/ヘ・チェンハオ共作による、協奏曲「蝶の恋人たち」と、言うのがあります。 中国4大民話と言われるものの1つで、東晋(西暦317-420)の時代に書物にあらわされて、民間芸能の出し物の1つとして、定着し、京劇のレパートリーにもなっているものです。

あらすじは、

 中国南部のとある良家に祝英台という娘がいました。 学問好きでしたが、当時は女が学問なんてもっての外、しかし、熱意に負け、父親は、男装して、3年間の期限という条件で許可します。 やがて、学問を通じて、親友、梁山泊ができ、それはやがて恋へと変わります。 自分が女であることを言い出せないまま、故郷へ帰る日が近づき、それとなくのほめかせますが、梁山泊は気づかない。 別れのとき、自分の絵(名前入り)を渡され、やっと気づいた梁山泊が、会いに行き、お互いの気持ちを確かめあいますが、すでに、祝英台は、名家に嫁ぐ身に・・・。 悲しみにうちひしがれた梁山泊は亡くなってしまいます。 婚礼の日、祝英台は、梁山泊の墓を見たいといい、不憫に思った父親は承知します。 その墓の前を通った瞬間、激しい雷雨とともに、墓石が真っ二つに割れ、祝英台は、一目散に中へ飛び込みます。 墓は閉じ、再び晴れ上がった空にかかる虹には、2匹の蝶が寄り添うように飛ぶのでした。

 

 と、言うもので、これを、30分近くのヴァイオリン協奏曲に、したものです。 ロマンティックな楽想と、京劇風なものも取り入れた聴きやすいもので、最初に出てくるフルートのフレーズが、蝶々をあらわし、後半にもう1度出てきます。 演奏するのは、去年のベートーヴェン・イヤーに紹介した指揮者ジョン・ネルソンとロイヤル・フィルをバックに、サラサーテ国際、ロン=ティボー国際、リピツァー国際の3つのコンクールで優勝した中国人ヴァイオリニスト、イージャ・スザンヌ・ホウ。 ホウの、太く輝かしい音色と、粘りのあるフレーズ。 そして、よくぞここまで中国風に、と、感心するオーケストラが、充実の音楽を、奏でます。 しばらく、この作品の代表的音源に、なるのでは、ないでしょうか?

 

では、あなたも、中国民話の世界へ^^b

 

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