セヴラックは、晩年、生まれ故郷から、少し南東にあるスペイン国境近くのセレ(Céret)の街に移住し、そこで、39歳の時に作曲したのが、この作品です。 セヴラックは、だんだんと、シンプルな作風の作品を作ることを、考えはじめ、その成果の1つです。 近代フランスの作曲家は、ほとんどが、シューマンとショパンを敬愛していて、セヴラックもそうでした。 この作品は、それらが反映されていて、シューマンの影響を受けながらも、セヴラック独自の響きが、顔を出します。 題材にしたのは、セレでの生活の、何気ない瞬間で、窓越しの公園の風景や、小さなお隣さんが訪ねてきたり、スイス人司祭を真似する子がいたり、昔の貴婦人になりきった女の子もいます。 時のはざまに置いてきた、いとおしい記憶のような小品たち。 あなたも、聴いてみませんか?
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タケさんのmy Pick