グリュミオーの、わりと意外なレパートリーに、パガニーニがあります。 美音派で、決してテクニックを売りにしていなかったので、イメージが、合いにくいですが、24のカプリッチョ(綺想曲)は、録音していませんが、この第1番と第4番は、円熟期の1972年(51歳)に録音しています。 この作品は、ご存知のように、ダブルストップ、トリプルストップ、フラジオレットなど、特殊技巧のオンパレードで、最近でこそ、デビューしたての若手ヴァイオリニストが、取り上げたりしますが、20世紀半ばまでは、腕に覚えのある奏者が、満を持して録音するものでした。 オペラの序曲のような、華々しいイントロから、長く技巧的なアリアを、ヴァイオリンが歌うような曲で、その中に、スリリングな技巧が、ふんだんに、盛り込まれています。 グリュミオーは、サルバトーレ・アッカルドなどのように、ゴリゴリ弾きまくるのではなく、あくまで、美音を維持しつつ、美しく、しなやかに表現します。 もちろん、超絶技巧も、さらりとこなして。
もう、聴くっきゃないでしょ?^^b
タケさんのmy Pick