今日のハルサイ② ディヴィス/ロイヤル・コンセルトヘボウ | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。

 バレエ「春の祭典」の魅力を、さまざまな音源から、いろんな角度で、紹介する2回目です。

 今回は、アナログ期の名録音と言われたイギリスの指揮者、コリン・ディヴィスとオランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団盤です。 録音は、1976年で、いわゆるアナログ末期で、マルチトラックの磁気テープでの録音が、極限まで高められていました。 それは、今聴いても、そんなに不足がないほどです。

 ただ、このコンビでの録音を考えた時、やはり、コンセルトヘボウが、春の祭典をするには、ちょっとパワーが足りないのではないか? と、いう事が考えられます。 実際、演奏を聴いてみると、ディヴィスは、このオケで、春の祭典を録音するには、どうしたらいいか?を、考え抜いたと思うんです。 それで、行きついたのが、パワーで押すのではなく、アンサンブルを十二分に整えようということだと思うんです。 ディヴィスがやりたいことはあったと思うし、ある程度は、演奏に反映してると思うんですが、まずは、どの部分も、オーケストラが破綻しないようなバランスとダイナミクスで演奏させることだったんだと。 そのように、ていねいに作っていった結果、すこぶる芸術的な響きになったんですね。 不協和音といっても、それも、和音の1つなので、それぞれの音のバランスを整えていけば、そんなに、聴きにくい響きにはならないんです。 それを、徹底してやったんじゃないかと・・・・・。 実際、全曲を通して、非常に品のある理知的な響きなんですね。 先に紹介した、シモノフ/

ロイヤル・フィルの対極にあるような演奏です。 たくさんの音源が、出ていますが、いまだに、独自の魅力を放つ演奏だと思います。

 

「芸術を聴いた」と言う思いが残る演奏です^^b

 

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