久しぶりに、ギター曲を。 あいかわらず、毎年各地のコンクールから、続々と名手がデビューしているクラシック・ギターですが、その中でも、技巧的な作品を好むのが、ヴォイン・コツィッチ。 セルビア生まれで、チューリッヒ音楽大学に学び、CDリリース当時も、チューリッヒで研鑽を続けていました。 今回の作曲家、アントニオ・ホセ(1902-1936)は、ラヴェルに、「スペイン楽界の将来を担う」とまで言われていましたが、スペイン内戦の中、ファシストであるファランヘ党によって、拷問の末抹殺されました。 その代表作が、このギター・ソナタ。 かなり抽象的だけど、ラヴェルあたりの職人的な完成度を、感じます。 聴いた感じですが、循環形式を採用してるのかな? 技巧的な部分と、少ない音での表現が共存していて、ギタリストに取っては、かなりの難物では?
ギター曲には珍しく、静かに進んでいきます。
こちらは、激しい部分もあり、表現が難しそうですね。