1812年、ベートーヴェンは、リンツの大聖堂の万霊節のために、この作品を書きました。 もともと、トロンボーンは教会で使われていて、合唱の補強として演奏していました。 昔は、ソプラノからバスまであったのです。 オーケストラに使われるのが遅かったのも、教会の楽器のイメージが強く、世俗的な音楽に使うのを、ためらわれていたからです。 全3曲で、計5分にも満たない曲ですが、トロンボーン奏者には、貴重な古典派のレパートリーなんです。 死者のために祈る行事用なので、荘厳で緩やかな音楽なので、世界中で演奏され続けています。 でも、やはり、最高峰の演奏は、この、PJBEですね。 来日時にも、演奏されて、ボクも、生で聴くことができました(ラッキー♪)が、温かく、柔軟なのに輪郭のはっきりした4つの音が作るハーモニーは、今でも、忘れません。
ささ、ゆったりと^^b