京都市交響楽団第640回定期演奏会 その1 | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

クラシックを中心に、ポピュラーや民族音楽なども(少し)紹介してます。
レアなものや変わったものも多いので、良ければ見てやってください。

 久しぶりの、京響は、フランス人で、ヨーロッパのオペラ座を歴任し、南西ドイツ放送響とのコンビで、近現代物を中心に魅力的な音源をリリースしているシルヴァン・カンブルランが登場。 南西ドイツ放送響とのストラヴィンスキー「春の祭典」が、あまりにもカラフルなのが、記憶に残っていたので、チケット発売開始日に、ゲットしました。

プログラムは

 かなり、しぶい選曲だったのか、チケットも、いつものように、発売すぐにいい席が、なくなることはなかったです。 1階中央少し後めという、最高の席でした。 カンブルランのプレトークでは、今回は、斬新なオーケストレーションとリズム感、ビート感が、ポイントだと言うことで、古典派で、1曲ごとに、オーケストレーションを工夫したハイドン、後期ロマン派以降最初に衝撃的ともいえるオーケストレーションを、編み出したストラヴィンスキー、そしてこの2作品は、リズム感が大事なことでも共通。 そして、武満は逆に、リズム感がない、と、いうより時間感覚がないということで、取り上げたそうです。 これだけ無調という、20世紀以降、よくあるスタイルですね。

 ホールに入ったら、あちこちで、メンバーが、曲をさらっていて、いつになく気合が入ってるな~。と、思いつつメンバー表を見たら、コンマスの泉原さんに、客演コンマス豊島さんもいるし、チェロを見ると、なんと、ルドヴィート・カンタの名が! カンタさんと言えば、オーケストラ・アンサンブル金沢の、首席チェロを長く務めた名手。 そんな人まで、ステージに乗るということは、やっぱり・・・でした。 ちなみにカンタさん、全部の曲で、弾いていました(当たり前か(笑)

 まずは、武満徹「夢の時」。 聴いたことはない曲でしたが、おなじみの、タケミツ・トーンが、あちこちに出てきて、聴きやすかったです。 カンブルランは、常に、いくつものパートを、並列的に聴こえさせる情報量の多い響きを作るようで、いくつものパートが、同時に聴こえてきたり、パートやセクションごとに、響きを作って、同時に鳴らしたりと、あまりに多彩なので、耳がついていくのが、大変なくらいでした。 この曲で、すでに、ブラボーが出ていたので、聴きに来ていた人たちも、レベルの高さを、実感していたようです。

 続いて、ハイドン。 最後の交響曲だけど、そんなに特徴はないと思うんですけどw 古楽奏法とかではなく、20世紀の巨匠のようなヴィブラートたっぷりのスタイルで、むしろ、ベートーヴェン的なスタイルでした。 カンブルランはここでも、いくつのパートを聴こえさせて、情報量が多い音楽を、作り出していました。 ずっしりとした響きで進んでいく中に、細かくパートを出し入れしたりして、変化に富む音楽でした。 個人的には、あまり、好きなタイプではなかったですが、演奏のレベルは、すごく高かったので、ここまでの要求に応えられる京響の、更なるレベルアップを、実感しましたねー。 これが、一番拍手とブラボーが、大きかったかな?

                    続く

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村