第28回 | 1ランク上のアクリルケースをつくるブログ

1ランク上のアクリルケースをつくるブログ

みんなの意見を取り入れて1ランク上のアクリルケース目指します
こんなケースがあれば良いのにと思うご意見をお待ちしております
出来る出来ないありますが、ぜひ参考にさせてもらいます

前回紹介したAS板について
少し検証してみました


繰り返しになりますが
AS板の正式名称は「帯電防止板」といって
その名の通り静電気を帯びにくい板です


通常のアクリル板のおよそ2~3倍の価格で
一般的なディスプレー(フィギュアケース含む)に
使われることはまずありません


静電気があると不具合の出る特殊な環境下で
使われることが多いです
クリーンルーム内のパーテーションや扉
ホコリを嫌う精密機器の扉等です


私自身アクリルに携わってきた期間は長いのですが
過去に使用したのは1~2度だけです


ちなみに右がAS板で左が普通のアクリル板です
見ての通りホコリの付き具合もほとんど変わりません



しかし撮影している私はこの時点で
明らかな違いを感じ取っています


上の写真はマスキングという保護紙は
剥がされている状態ですが

剥がした時に明らかな違いを感じました


紙を剥がす際にはどうしても静電気が発生します
特に冬場には電気の走る光が見えることさえあります


この時も左の普通のアクリル板のマスキングを剥がした時は
パチっという音と共に静電気が発生しました
ところが右のAS板は全く静電気が発生しなかったのです


一般の方からするとなんてことの無い
つまらない話しかもしれませんが
我々プロからするとちょっとした驚きです



この拡大した写真では
少し右の板に比べ左の板の方がホコリの
量が多いのが分かります


そして丸一日ホコリの多い場所に放置してみました


見ての通り明らかに右に比べ
左の方がホコリの量が多いです


次にホコリを口の吹きかける空気だけで
飛ばして見ました
一切手で触れず口からの吹きかける息だけです



これは驚きました
写真でどこまで感じられるか疑問ですが
この目で見た限りで言えば
全く違います


左は吹きかける息だけではあまりホコリを
取り除くことは出来ませんでしたが
右のAS板はかなりの量を吹き飛ばせました

数字的に言えば8~9割くらいが
無くなりました



このAS板は練りこみ式なので
年数による劣化がほぼ無いということなので
価格に見合うかそれ以上の効果があると思いました


考え方は人それぞれなので
ホコリなんて拭けば良いと思えるタフな人には無縁かもしれませんが
少しの汚れやホコリを嫌う潔癖型の人には
自信を持って勧められると思います