もっと、みなさんにぜひ読んでいただきたい本。
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「まぁ、空気でも吸って」 人と社会:人工呼吸器の風がつなぐもの


著者の海老原宏美さんの文章は
人工呼吸器をつけ、肢体不自由をかかえた本人の気持ち、社会への思い、存在する価値
など、長女 京香も同じように考え感じ、日々過ごしているんだろうなと感じさせてもらえる内容。

父としても、何度も目が潤んで、心があつくなる内容だった。

文章を読み、やっぱり娘はそう感じているのだろうなと確信できることや、そうか、そういった思いもあるのかと気付かされることもある。

しかし、これほど我が家に(父、母、長女、次女)それぞれに思いや感性がリンクする
手記は今までになく、感動と涙無しでは語れない一冊だ。

私達家族の人生で一番思いを代弁してくれている内容と感じている。

お母さんのけえ子さんの詩や表現もすばらしい。

私達障害を持つ子の親の視点や子育て、今の生活の現状や思いをそのまま表して頂いているような内容で何度も涙が出るのをこらえた。


しかし読み終わって 寂しかったのは、海老原さんの時代、20年以上前と現在を比べても
障害当事者や家族が感じる心の部分での障壁はそう変わりがないこと。

地域の方々、教員、医療、福祉、これも職種を問わずぜひ読んでいただきたい1冊であり
これからの時代に必要な内容だ。

また、これと関連して 海老原宏美さんが出演していらっしゃるドキュメンタリー映画

「風は生きよという」

を名古屋での自主上映をいつか実現したい。