【艶がSS】愛おしいとは | 月に酔う梅ー艶小説ー

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梅の花 一輪咲ても うめはうめ
土方歳三さんへの愛を叫んでいます

 

 

ピピピ…と甲高い音が響く。

枕もとのスマホを手さぐりで掴み、昨日と同じ時間に鳴り始めたアラームを止めた。

 

(しまった…、忘れてた…)

 

恐る恐る隣を見ると、彼は変わらずに規則正しく寝息を立てている。

ほっと息を吐いて30分後にアラームをかけ直し、温かい布団の中に体を沈めた。

 

久しぶりの寝顔に、思わず笑みを零す。

昨日会いに来てくれなかったら、私から行こうと思っていたところだった。

ただでさえ忙しいのに無理をさせてしまったんだろう。

そう思うと苦しくなるのに、今ここにある体温を離したくはない。

 

閉じた瞼にかかる前髪を指でよけると、微かに身じろぐのが艶っぽくて、

めいっぱい甘えた昨夜のことを思い出した。

土方さんの頬にそっと触れると、ひどく冷たくて、

それとは逆に、自分の頬は温かかった。

そういえば今日も真冬日になると、昨日の天気予報が告げていたっけ。

 

「…無防備な顔」

 

仕事中はココに皺を寄せてるくせに。

今のうちだ、と起こさないように眉間を何度か撫でて、

少しでも厳しい顔をしなくて済みますように、と静かに願った。

 

優しいのは自分だけが知っていればいい。

だけど、この人がもっと穏やかに過ごせたらとも思う。

矛盾ばかりで嫌になるけれど。

 

土方さんの腕をそっと持ち上げて、胸元に入り込む。

くるりと向きを変えて、私の背中を彼の胸にぴったりとつけるようにすると、

無意識になのか、ぎゅっと抱きしめられた。

 

「…起きちゃいましたか…?」

 

少し待ったけれど返事はなかった。

 

相変わらず規則正しく聞こえる寝息に、なぜだか涙ぐむと、

彼の腕がさらに力強く私を抱きしめた。

 

 

おしまい

 

 

 

わー( ;∀;)

間に合わなかった…!

2月28日、艶の日にアップしたかったんですが、

3月になってしまった…w

 

ついったのふぉろわさんが呟いているのを見て、

久しぶりに艶がのガチャを回しまして…(*'ω'*)♡

あ~すっごく良かったな~!

ドキドキするのももちろん良かったんだけど、旦那様同士のやり取りで

ニヤニヤしちゃってすごく楽しめた!

 

その流れで「桃の節句に君といたい」も久々に読みました///

こちらも割と良かった記憶があったのですが、

高杉さんが来てくれて、やっぱり良かったです( *´艸`)♡

 

お話はほんとさっき書き始めたので、テーマはあやふやなんですが…

久しぶりに艶がイベをやって土方さんが愛おしい…!って思って、

その気持ちのまま書いてみましたww

すごくわかりにくいですが、主人公ちゃんも前日まで早起きして仕事に行って

なるべく早く会える日が作れるように頑張ってた…というイメージで書いてて。

土方さんが来て、いろいろあってw疲れて寝ちゃったから

アラームの時刻を戻し忘れてた…!ってとこから始まってます^^

 

あと、質問を戴いたのですが、

一個前に書いた「硝子玉に映る世界」の硝子玉は、

土方さんから見た主人公の瞳、をイメージしていて、

キラキラした瞳に映る世界は土方さんが観ているものとは少なからず違って、

土方さんがどう映っているのか、本当に恋なのか、それとも憧れなのか、

若さゆえの間違いなのか。

危ういけどとても眩しくて、でも大人にはもう手に入れられない世界、

そんなイメージで考えていました。

 

できれば3月は頑張って艶の日にアップしたいな。

何でもいいってわけではないけど、何かしらアップできたらなぁ、と。

ツヤッツヤのやつも書きたいんだけど、

せっかくの艶の日なので、一般公開できる範囲でいつか…チャレンジしたいです…w

 

ではまた(^^)/