昨日土曜日は福田雄一演出の舞台『シティ・オブ・エンジェルズ』を観に、新国立劇場へ行ってきました。



やはり何度行ってもこのエントランスはいいですね!建造物の中に入った瞬間は暗いのに、階段を一段昇る毎に明るく広い空間に出て、無意識に日常を離れて劇場に誘われる感じが好きです。



中劇場に入る前から見えた横断幕で、更に気分も上がり。



中に入ればこのパネル群。



光っちゃうもので、皆さんちょっと撮るのに苦労(^_^;)私も同じく。で、結局やっぱり光っちゃう。
左端に並ぶ山田孝之さんから順に撮って行き、右端の佐藤二朗さんに辿り着くと、そのままの流れで女子トイレに入れます(*^□^*)



ストーリーは、シナリオ作家スタイン(柿澤勇人)のいる現実のハリウッドシティの世界と、私立探偵ストーン(山田孝之)のいるスタインが書いた脚本の中の世界が交互に、また入り乱れて描かれて行きます。

正直な感想としては、今までの雄一作品では無かったのですが、今回ちょっと間延びして感じるところがちょこちょこありました。他の方が感じなかったのであれば、今回は私の感覚が合わなかったということだと思います。

そして、所々ストーリーが分かりづらかったです。現実とフィクションを行ったりきたりするのは凄く面白いのですが、途中、脚本の中の世界、ストーンの周りの人の関係性が少しスッキリしなかったので。

とはいえ、全体的には面白かったんです!

相変わらず、随所に盛り込まれるネタ!!たまに「これ若いコわからんのでは?」というのもありましたが、もしかしたら「これ年寄り気付いてないんじゃ」っていうのがあって私気付いてないかも?と最近心配です(^□^;)様々なネタの中で、私のお気に入りは一瞬の「◯パン」です🎵

役者さんも、福田組が多いので楽しみだったのですが、ミュージカルはどうなの?!とドキドキ!!

山田孝之さんがあんなにいい声で歌うとは知りませんでした!!ストーンのテンションというか、語り口も昔のアメリカのドラマみたいで良かった!!

木南晴夏さんも!映像でも舞台でも違和感なく演じられる方ですね。様々ネタもやらされてましたが、何でもコーイ!だし、歌声も格好良かったです。

山田優ちゃんは、演技は慣れていないような雰囲気でしたが、歌が良かったです。声量なのか、深さがでたら更に素敵だろうなぁと思いました!

柿澤勇人さんは、正直存じ上げず💦公演チラシを見て「藤森っぽい」という印象しかなかったのですが(^_^;)歌も演技も良くて、やはり歌声は別格でした!!他の舞台も観てみたいです。

そーしーてー佐藤二朗さん!!二朗さんが求められるものは舞台でも変わらず!!二朗さんの技(もう演技というか独自の技ですよね!)を観られるだけでも行く価値がある、と言っても過言ではない。

苦手なブロードウェイ色のあるミュージカル(まあブロードウェイミュージカルを持ってきたのに、ブロードウェイ色が全然なかったらそっちの方が問題かもしれませんが)だったので、間とかは自分には合わなかったのかな?と思いますが、さすがの雄一作品で楽しかったです!

上から目線ではなく、単なる、たまに舞台に行く程度の人間の率直な感想なんですが。新国立劇場 中劇場って凄い劇場(真面目なシェイクスピアとかの作品だったり、有名な脚本家や演出家の作品だったりが上演される)というイメージなので、映像分野ではそりゃもう!な福田雄一さんでも、舞台はまだそこまで数多くされている印象がないので(って結構観に行かせてもらってますが)、雄一が新国立劇場!!とそれだけでかなり嬉しくてテンションが上がった今回の舞台でした。



ちなみに、座席は一階最後列21列目。プレイガイドとはいえ、先行で取ったのにこれなので、当初ブスくれていましたが、後ろを気にする必要もなく(浅く座っていたらお尻と腿が痛くなって私の身動ぎが増えたので、お隣の方にはちょっと申し訳なかったですが)、ステージも何のストレスもなくよく見えました!今回は双眼鏡を多用したものの、正直無くても全然OK。視力と照明にもよりますが、表情も見えました。

カーテンコールではキャストが左右から通路に出てきて、センターとサイドブロックの間をハイタッチして廻ってくれるというサービスが!!

私は下手側サイドブロックの21列目、センターブロックよりの端席だったのですが……

21列目って、20列目までの通路席の位置にぶっ太い柱が立っているのです。その柱の隣から席が始まるので、通路から4席目くらいが端席になります。

そのため20列目で皆さんUターン!21列目までは誰も来てくれず、しかも二朗さんやムラサキ(木南晴夏さんをいまだにこう呼んでしまう)は上手側にいたようで近くで見られませんでした。私はそれでもかなり近くで見られた山田優ちゃんの細さに、ただただ感動しておりました。

しかし、最後の最後!なんと山田孝之さんが20列目でUターンせずに最後列後ろの通路まで来てくれたのです!さすが主演~~~!!遠回りOKなのね!優しい!ありがとう!!

ということで、柱を回り込んですぐに現れた私の手も見逃さずに(ニョッと伸び出る手を一瞬頭を後ろに引いて「うぉっ!」て感じで見て)、ハイタッチしてくれました(≧▽≦)

来てくれそうだから手を出してみようという人並みの反射神経があって良かった。あ、ちなみに行く手を遮るような危ない手の出し方は身体の構造上(チビで身体硬いから)および座席の構造上(背もたれは頭が全て隠れる位高い)からしてもできませんでしたので、ご安心下さい(*^ω^*)

ハイタッチの際に通路にまで出る方はいませんでしたが、座席を立って通路席の方へ押し寄せている方が結構いたのにはちょっと驚きました。ハイタッチが中止にならないことを祈ります。通路席になんてほとんどなれないので、私もあれくらいの積極性を持つべきなのか?いやでもやっぱり席を立つのは危ないよね?

ちなみに途中の休憩時間は、最後列端席という立地を活かしてトイレ一番乗り組に。

この時、この先は女子トイレしかないという袋小路に向かって誰よりも速く歩くラフな格好の恰幅のいい男性が。

そっちに行っても男子トイレはないですよ?と思ったのですが、その男性はサッと関係者用の扉に消えて行きました。

……あれ多分雄一だー(^_^;)

顔は見ていないので定かではありませんが、後ろ姿的に福田雄一さんだったようです。劇場内で一緒に観られていたようです。びっくりしたー!

そして、どうやらこの回、綾野剛さんが観に来ていたらしいですね。え?私?全くわからずです(^□^;)だって最後列だからホール内見渡しても後ろ頭しか見えないし、下手側だからロビーでもずっと奥の方にいたし。

終演後、すでに劇場を出て移動していたら、とにかく今めちゃくちゃ綾野剛ファンである友人から「今日観に行くっていってたよね?!アヤゴーも観に行ってたらしいの!!」とLINEが来て知りました。しかし、残念ながら「そうなの!居たよ!」という報告は出来なかったので、全くの役立たずでした💦すまん、友よ。



そういえば、先日観に行けたらいいなぁと思った『ペテン師とサギ師』のチラシが入っていました。
しかし、よくよく考えると私は、市村正親さんと鹿賀丈史さん主演のこのミュージカルを日生劇場で観ておりまして。「ブロードウェイミュージカル、私には合わないかも」と思った作品だったことを思い出しました。

市村さんや鹿賀さんの歌や演技を観られたのは凄く良かったのです!ですが、ブロードウェイミュージカルのノリというか作りに苦手意識を感じたのは確かで。

そう言いながらも、その後も何度かブロードウェイミュージカルを観ております、今回も含めて。その度に合う合わないは違うので……

チケットが取れたら、やはり観に行きたい!!しかもブロードウェイミュージカルなのに新橋演舞場?!いやホントに期待してしまうのです🎵