曲紹介第三弾!
ご紹介する曲は『くるみ割り人形』です!

チャイコフスキー作曲のバレエ音楽。チャイコフスキー三大バレエの一つで、皆さんもいろんなところで耳にしたことがありますよね⭐️



ピョートル・チャイコフスキー


〜ストーリー〜
ドイツの作家ホフマンの童話が原作です。
あるクリスマスの日。主人公クララは叔父のドロッセルマイヤーからくるみ割り人形をもらいます。不恰好な人形でしたが、クララはそのくるみ割り人形をとても気に入っていました。

その日の夜、突然小さくなったクララの前にネズミの王様率いる大軍が現れ、くるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊と戦争を始めます。劣勢だったくるみ割り人形をクララが助けると、くるみ割り人形は凛々しい王子に姿を変え、クララをおとぎの国へ招待します。

お菓子の国に着くと、金平糖の精が二人を歓迎し、ロシアの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、フランスの踊り、花のワルツが披露されます。楽しい時間を過ごしたクララですが、気がつくと、クララは自分の家のクリスマスツリーの下で目を覚まします。夢だったと気づいたクララは、傍のくるみ割り人形を愛おしそうに抱きしめるのでした。







・第1曲 小序曲
第1主題のスタッカートで表現している音は、子どもが無邪気に跳ね回っている様子が伺われます。楽しいクリスマスパーティの準備をしている時の、わくわくした陽気な曲です。





・第2曲 行進曲
組曲では、ネズミの軍隊とおもちゃの兵隊が争いを始めるシーン。軽快に戦うくるみ割り人形やおもちゃの兵隊たちが連想されますね。『くるみ割り人形』といえばこの曲を一番に連想される方が多いのではないでしょうか??



・第3曲 金平糖の踊り
お菓子の国の女王ドラジェの精の踊り。この金平糖とは、本来はアーモンドを砂糖でコーティングしたドラジェというお菓子のこと。日本でも結婚式などで配られることがありますね。



この曲は当時開発されたばかりのチェレスタ(鍵盤付きグロッケン)を起用した最初の作品として広く知られています。オルゴールのような軽やかで可愛らしい音が幻想的です。





・第4曲 トレパーク
ロシアの踊り。お菓子の国を訪れたクララを歓迎するパーティの場面。中でも大麦糖の精(ねじられた飴菓子)の踊りとして、華麗に爽快なメロディが繰り広げられ、ロシアの農民による力強い踊りが描写されています。



・第5曲 アラビアの踊り
コーヒーの妖精の踊り。グルジア民謡の子守唄に基づく曲で、5連符で表現されるリズムや、低音の響きから東洋的なイメージが漂います。
5人の女の踊り子が舞う踊りという説もあるようです。



・第6曲 中国の踊り
中国のカラフルで可愛らしいお茶の精の踊り。
飛んだり跳ねたりする妖精のコミカルな曲です。



・第7曲 葦笛の踊り
フランスの踊り。アーモンド菓子の羊飼いがミルリトンというおもちゃの笛を吹いて踊る場面。葦笛とは葦の茎で作った笛のことですが、真鍮に紙などを貼って震わせて音を出す金属製の笛で、葦とはまったく関係ないものだという説も。
葦笛をフランス語ではミルリトンと言い、ミルリトンというお菓子もあるようです。
ソフトバンクモバイルのCMで流れていた、あの曲です!



・第8曲 花のワルツ
24人のドラジェの精が踊るワルツ。終曲にふさわしい華やかな曲であり、この組曲の中で一番の大曲ですね。オーケストラ感が最大限に発揮されるこの曲。吹奏楽でもその雰囲気を存分に発揮したいです( ´ ▽ ` )



第1部では皆様をメルヘンで楽しい世界へ誘います♪
なんと今回は、チェレスタを使用しての演奏が実現するという!これは必見!(*゚▽゚*)是非ご注目くださいね⭐️


参考:http://www.oekfan.com/note/tchaikovsky/nutcracker.htm
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/15nutcracker/column_03.html
http://www.worldfolksong.com/sp/classical/tchaikovsky/nutcracker/index.html