今年もこの企画がやって参りました*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
定期演奏会の曲紹介特集を行いたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
まず第一回は第3部で吹かせて頂く、ベートーヴェン作曲、エグモント序曲についてです。
1809年、ウィーン宮廷劇場の支配人であるヨゼフ・ハルトルはゲーテとシラーの戯曲に音楽をつけ、一種のオペラのようにして上演する計画を立てた後、ゲーテの作品から『エグモント』を選んでベートーヴェンに作曲を依頼しました。ちなみに、シラーの作品から選ばれたのは『ヴィルヘルム・テル』であり、こちらはアダルベルト・ギロヴェッツに作曲が依頼されました。実際、ベートーヴェンが弟子のカール・ツェルニーに語ったところによれば、ベートーヴェンは本当は「ヴィルヘルム・テル」に曲をつけたかったようです。しかし、敬愛するゲーテの作品ということもあり、否応なしに引き受けた。1809年10月から1810年6月までに作曲され、1810年5月24日にブルク劇場でベートーヴェン自身の指揮で初演されました。なお、序曲は初演に間に合わず、6月15日の4回目の公演から付されたと考えられています。
作品の題材は、エフモント(エグモント)伯ラモラールの物語と英雄的行為だと言われており、作品中でベートーヴェンは、自らの政治的関心を表明しています。それは、圧政に対して力強く叛旗を翻したことにより、死刑に処せられた男の自己犠牲と、とりわけその英雄的な高揚について表しています。初演後、この楽曲には称賛の評価がついて回り、特にE.T.A.ホフマンがこの作品の詩情を賛えたものが名高く、ゲーテ本人もベートーヴェンは「明らかな天才」であると述べました。
全曲中、もっとも有名な曲であり、戯曲全体を圧縮したような、ドラマティックな内容となっています。まず、ティンパニを除く全楽器で主音が長く伸ばされます。続いて、弦楽器が荘重な動機を演奏し、木管楽器が優しく受けとります。これが繰り返された後、ヴァイオリンや木管楽器に新たな動機が出てきます。続いて主部に移ると、下降する第1主題はチェロに出てきます。この主題が繰り返されているうちに大きく盛り上がります。その後、長調で第2主題が力強く出てきます。この主題は、弦楽器と木管楽器が応答するもので、序奏の動機と似た動きです。展開部は第1主題を中心に取り扱われます。型どおりの再現部の後、エグモントの処刑を暗示するように決然とした休止が入ります。木管楽器によるブリッジの音楽の後、圧倒的な力に溢れたコーダになります。ヴァイオリンの弱音から徐々に力を増して行き、英雄を称えるかのように華やかに盛り上がります。最後の最後の部分で、ピッコロの音が彩りを添えているのもとても効果的です。なお、これはオーケストラ―編成の場合の楽曲編成であり、当京吹では吹奏楽版で吹くため、本来なら弦楽器が演奏する箇所を他の楽器が演奏します。
どんな演奏になるのか4月28日楽しみにしておいて下さい♪( ´θ`)ノ
担当:まお(Tp)