くろごませんべいです
こんばんは
紫のバラの幸不幸と題しました人生の考察シリーズの続きです
紫のバラという植物はガラスの仮面というロング漫画の作品のなかで移ろいやすく脆い部分の曖昧グレーな立場を示している副題の事だと私は判断しております
過日の登場人物の北島春と北島マヤの各々の行動についてはこちら
ガラスの仮面のレギュラー登場人物はどれもこれも北島マヤへ執着してしまい、男性であっても時には彼女をライバル視したりと何故か北島マヤに寄ってくる人間が彼女への拘りの意識を向けるのです
ちょっと漫画やドラマでは普通では考えられない人間関係なのですが、皆さんの学校生活の中で何故か多くの生徒がこだわりの特別な感情を持ってしまう特殊な雰囲気の生徒ッていましたよね
それが旭川の凍死事件のいじめ被害者であったり、学校一番の人気者だったり、ジャンル問わず、多くの人が一度面識を持ってしまうとその人へこだわりの感情を持つようになるであろうという、周囲の人を虜にする特殊な人はいますが、今はネットでかなり色んな人が粘着されている時代ですので、大昔は有名人などの一部の人だけの悩み事でしたが今は多くの人が直面する問題と感じますその世界を大げさに表現しているのがガラスの仮面です
主人公マヤは単純で素直ですから自然に振る舞ってるだけで傷つく人間は多めそして、純粋で素直だからこそ変な人が寄ってきて張り合ってマウントしたり、いじめをしたり、恋愛感情を持ってしまうとは考えられます
そんな過激な人間模様の作品なのでどの家庭も頭がおかしいと謂うしかない特殊な家庭で、どの家庭も毒親です。何も問題がなさそうな恵まれた家庭のイメージの姫川亜弓の両親も「ちょいと待てや」と言いたくなるような、よくよく考えれば問題ある感じです
毒親家庭に育ったマヤはひねくれる事はなくビビり系であって、自信もなく目立たない子へ育ってます
ネジ曲がった毒ある性格に育たなかったのは奇跡
母親は北島春
ココで問いです
①何故生きている間に娘に会い褒めることをしなかったのか
無関心故といつか会えるだろうという気持ちがあるから必死にならないと判断します
②何故病気になる前に、少なくとも目の見えるうちに娘を応援し、会いに行こうとしなかったのか
①と同じ。まさか自分自身が栄養失調で失明するとは思ってもなかったのでしょう
③何故娘の行方を探そうと努力しなかったのか
娘に棄てられたという被害者意識で過ごしていて、自分から動かない性格ゆえ。また、マヤを元大女優の月影先生に預けたものの劇団は潰れていたのですが、人に頼んで探さない理由は春は目上にペコペコする性格もあって頼みなくかったのかも知れない
④毒親でも他界する瞬間は誰よりも娘に幸せになってもらいたかった感じはするのは一体何故改心したのか
ようやく改心したというよりも死の前に急に物わかりが良くなる現象を作者は描いてますので、労働と貧困の辛さから解き放たれてようやく素直になれたから感じることができたと見ますガラスの仮面は残酷な現実を伝える作品ですのでめでたしめでたしという作り方ではないので改心したと考えてません
春は全て自己愛と自分中心思想であり、演劇の夢を捨てられずに家出した娘に裏切られたと感じていて娘から逃げてるんです
月影千草という往年の大女優がマヤの師匠であって、春は月影に娘を返せと怒鳴るけれど、逆に育て方に指摘で何も言えなくなってしまい、後には反省して月影へ謝罪の手紙を書いてはいるので、本当に道理をわきまえない人の話も聞き入れない非常識過ぎる母親ではない様子ある程度人の話は聞く耳はあるんでしょう
また、今までマヤの芝居を否定してたので近所の主婦の方々がマヤの学芸会の出来映えを誉めてても困惑し、素直に喜んでもいない人間ですので死ぬ間際まで根本は娘を認めてない節はあります
この春という母親はマヤが学芸会で劇に出ると知り一度は喜ぶけど、マヤに与えられた役が乞食でミットもないおバカ少女役だと知ると気を落とし
「どうせお前にはそんな役なんだ」
のようながっかりシーンがあり、うちの娘はどうせ良い立場を得ないという考えなのですが、娘マヤは裁縫もできず、勉強もできず、顔は良くなく、ラーメン屋の手伝いも満足にできず、春の価値観ではトロい娘
この娘に長年「お前は何をやらせてもグズ」というような言葉を吐いてるので北島マヤは何をしても自信がなく、芝居に熱中してる時以外は堂々とすることもできない傾向でいじめに遭いやすい性格になってます。マヤは人の顔色は見る子どもなのですが人の顔色を見ても察しが良いとは言ない傾向です地が人を疑わない事と顔色は見るのに他人に配慮が出来ないので察しが悪い為に友人関係で不安定なのです
成長と共に察しが良くなりつつありこれは人生経験でしょうね
ここまでで、北島春も自分の娘が立派な役を得たりヒロインになって欲しいという気持ちはあると解りますので徹底的に娘に光を当てたくない親ではない
北島春という人間は人の前で道化師の役を演じる娘を見たくはないのは恥の意識故ダサイ役をやるのを見たくはないそんなプライドあり
学芸会でお弁当を届けることもせず、働いてる店主の娘に持たせて届けてくれと頼み、学芸会に行かず、近所の主婦達がマヤの演技が素晴らしかったと絶賛したら困惑している母親
春は後に家を出ていなくなったマヤを寂しがり心配し懐かしんだりはしても、娘の才能を評価するセリフはゼロで不存在ですが最期は評価ではなく解ったで終わりです
目も見えない春は映画館でマヤの芝居を聴きながらご最期を遂げたのですが、そのシーンは親子不仲でも親心と愛が解る名場面です
どんな内容で締め括られてるかと言うと大雑把ですがこんな内容です
「この目が見えてお前が見えたらね。母さん一度もお前の演技してるところをみたことなかった。学芸会も観に行かなかった。ごめんねマヤ。一度でいい…お前の演技しているところを見ておきたかった。でもね母さんわかるよお前の演技はじょうずなんだね…マヤ」
そして春は
「お父さん…天国のお父さんみてやってますかマヤですよ…マヤが演技しているんですよ。じょうずでしょうねえあなた」
と思いながら絶命します
ここまでで何故生前は娘をウスノロだと叱るばかりで、亡くなった亭主の事もよく思ってなかったのは何故かというと
「貧困故の余裕のなさ」
マヤの父親で春の亭主は出て来ませんが、マヤが産まれて直ぐに亡くなったのか幼い頃に亡くなったのかというところで、それ故母子家庭で昭和の雇用制度がしっかりしてなく母子家庭への制度もあまり無い時代に春は子どもを抱えて住み込みの中華料理屋で働いており、部屋住みですからいつも事業者一家に気を遣いペコペコ頭を下げて、ケーキは買えない位の貧困故にストレスがたまり、娘をしつけという名のモラハラをし続けて、先に亡くなった亭主を良く思わなかったのだろうと判断できます
最期に亡くなった亭主に向けて娘の事を報告してるような最期ですが、娘を育ててる時は生活に必死で心に余裕はなく貧困故に亭主を怨む気持ちも解る
後に病身となり、生きるのもギリギリになり大都芸能の監視から逃れて必死に生きるようになったら全力で娘に会いたいと思うようになり
最期になると自分が何を娘にしてきたのか、何者であるのか良く解ったような、娘の事を理解はした本当に解ったわけではないけど少なくとも娘が演劇の世界で活躍して成長した事は理解はしてる
マリーアントワネットという王妃がフランスにおりまして、生涯で一冊の本を読み終えた事の無いこの妃は、自分が人生転落し死を覚悟した時に「自分が何者なのかが解る」という名言を残してますが、この北島春の行動や思考の経緯から考えると、健康を害せずピンピン元気で中華料理店にずっと働いていたら北島マヤの事はずっと無関心で不仲で終わりだったと思われます全て人生が終わる頃に冷静に物事がわかる
マヤがもう少し早く大河ドラマに出演していたらどんなに娘に無関心で探しもしない親ではあってもテレビで活躍を目にしたら中華料理店の店主と共に大喜びしたかもしれません
娘に棄てられたという投げやりな視点で過ごし娘を探しもしないので受動的なのが悲劇に繋がりましたマヤが熱中する演劇界にも無関心です
春は健康を損ねて病院へ入院したところを北島マヤを愛するあまりにマヤを売れっ子女優にしたい速水真澄が春の存在を嗅ぎ付け病院に金を渡して春を監禁します北島マヤが売り出しの時に行方不明の母親がいるというニュースにして、感動の再会を演出して北島マヤを日本のトップ女優にする計算でありました
北島春は監禁されてると知ると雨の中、栄養失調で目も見えず、道のない山道を通って東京に行くという危険極まり無い事をやりますが、精神病院に(閉鎖病棟の場合はいつ出られるのか先が解らないので誰でも逃げ出したくなる)入院した事のある人ならわかるけど、監禁という場になるととにかく何としてでも出たくって方法なんて考えず脱走を試みるのと似てるかもしれない
春は東京にたどり着く前に、親切なトラック運転手に出会って助けられますが、体調を悪くしてしまい、運転手に病院に行こうと勧めらても、病院へ行けば監禁されてた元の病院へ連絡が入って連れ戻されまた、逃げられないと考えて、車をおりて再びひとり町を彷徨う
二度と病院へ連れ戻され監禁されないようにとそれだけを考えてるから、自分が路頭に迷ってる所を発見されればスターになった娘の評判に関わって娘に迷惑をかけるとは思ってはいないのです
もし偶然娘に再会出来たら何をする予定だったのか春の言いそうな事なら
「お前の所属している大都芸能は、母さんを監禁したんだそんなところで何をやってるんだ
いずれは良いように使い捨てだぞ」
みたいな事を言うのか、月影は娘を育てられていないじゃないかとでも言い捨てるのかと言ったところですどのみち自分の監禁の事を言って芸能の世界を否定して辞めさせるでしょうね
北島春の奇行の原因
①貧困で余裕がないから娘の良いところを見る余裕もない
②住み込みの店主家族に常に頭を下げてペコペコしてるのでいつの間にか他人との人間関係もうまく作れてない
③どうせ◯◯だという悲観的考え方が大きい
④仕事ブリを見ると仕事での責任感は強い春は集中力がなく急にテレビや芝居に気を取られて仕事ができなくなってしまうマヤが無責任だという視点になるので、棄てられたという被害感情を持つに至る
⑤娘に期待もせずリアリスト系の性格なのに恥はかきたくないという多少見栄っ張り
⑥ダメな娘と言いながら娘をダメにして支配しようとする性格。本人は月影千草に指摘するまで解ってない無自覚
⑦職場と住まいが同じなのでいつも気が休まらないからおかしくなる
北島春は亭主が生きていてかなりの貧困でさえなければただの口うるさい母親だったかもしれません
婚活もしくは恋人と結婚したいと思う女子に伝えるとするならば、結婚は夢があって良いさ
いくら好きでも稼がない亭主や低収入の相手と結婚すると、結婚後の貧困で余裕がないと聖人君子みたいな性格じゃなければ誰だって子どもを害する恐れをこの作品は伏材料にして指摘してます
子どもを産み育てたいならば夫となる人の稼ぎは最低でも600万600でもこれからは少ない
私は10年前に結婚してましたが、相手の収入を訊かずに無謀にも結婚してますが、それは元亭主は結婚相談所に入会してると知ったので、相談所にいるということは会費が払えて貯金ありで、安定してる雇用体系と推定できる事と派手なお金の使い方も見受けられず、なので訊かなくても経済的に何ら問題はないので訊く必要もない
が、父親のクレイジーは流石に婿がどんな仕事をしてどのくらい稼ぐかは本人に訊いてます
クレイジーが私に言ったことは
「結納はしなくて良いとオレが言ったら随分ホットしてるから貯金はあまり無い式は挙げたいと言ってるから式を挙げてアパート契約と引っ越しと二人で暮らす資金は回る程度
オレは路頭に迷っても金は出さんぞ
さっさと結婚しろ結婚したいと相手が言ってるうちに急げ
お前は恋人を作っても結婚から逃げたり気が強いから別れると言ってどれもこれも結婚にならず、お前には有難い話なんだ
病気なんだから結婚して欲しいと言われるのが珍しい解ったか
」
とか偉そうに言ってまして後にクレイジーは休みの日の婿と婿の友達を自分の仕事で呼び出して多少の銭でこき使ってます
さて、当時はその年収ランクには居たから入退院が多くても元亭主のお陰でなんとかなった家もアパート借りるより建てても支払いは同じという事で私が入院してる時には家が建てられてたので、隣の家の物音に気を遣う生活でもなければという点はありましたが、勤め先が遠くて帰宅は途中で居眠り運転をする元亭主なので事故を起こすんではないかと随分ハラハラして心休まる暇はなかったです。たまに高速使って帰宅する亭主でした
私の方が車ぶつけて迷惑をかけてます
家に帰宅してからオンラインゲーム漬けで疲労がたまって、日中眠くて仕事にならないことで漢方医を受診した元亭主は、医師からゲームやり過ぎだと言われても止められず、休みの日も1日オンラインゲームなので睡眠の質が良くないのですが治そうとしないので不慮の事故に遭うんではないかと思われました
元亭主は姓名判断斜同格という危ない相を持ち、配偶者が事故や事件、手術する相なのですから、この人物は再婚しても相手が手術やケガに見舞われると察してます私もハラキリと事故、事件に遭ってます
で、今は一人っ子が多いので夫婦各々に二人の親の介護が回るので2人で4人の大人をみることとなる事と、これからどんどん物価高で、油断すると稼ぐ人でも貧困が待ち受けてる時代。貧困になれば喧嘩が増えて立ち行かなくなる
北島マヤ引き取り弟子としてる月影千草もいつも貧困ですからおっとりしておらず指導という名の体罰をしておりますので、北島春と似てはいるのです
いかがでしたか愛だけで子は育えられないという事を伝えてる部分があるのです。過激なガラスの仮面の主人公親子は本来はしっかりした母親でも貧困を重ねれば毒親になるっていう物語が見えてきましたか
月影もゆとりがある時はまだ厳しい指導者でありますが、経済が立ち行かなくなれば尊敬して集まってる弟子たちが指導者の親の様になってます
それは尊敬してる部分があるから愛が発生してるんです
男性に尊敬できる部分が一つでもないと結婚は嫌だという女性たちの気持ちは正解です
お金もなく、仕事もなく、夢もなく、健康もなく、ひたすら過酷な状況を繰り返す毎日だと、相手に尊敬できる部分が皆無だと良い未来を見いだせず諍いの元になるから、尊敬できる部分を主張する女性達の考えは家庭を作るうえでとても大切。そして女性側も未来の亭主から見て尊敬できる人間力の部分を一つ備えないとマズいよ安定した生活が保障される結婚制度に浸ってれば良いところを放棄して、貧乏で良いから離婚したいと思って離婚した私が考える必須条件はそんなところ
以上 北島春の考察は終わり