※フィクションの部分もあります。あと、現代の言葉を使っています。
ご了承下さい。
枕草子物語<5>
京 : 「最後、私が調べたのは、270段の『人の上言ふを腹立つ人こそ』 人の上とは、人の噂話っていう意味なんやって」
みんな : 「あ~、京が好きそうな話題やなぁ」
一美 : 「でも、枕草子にもそんな段があるんやね。 で、何が書かれてたん?」
京 : 「一美だって、興味津々やん。 まず、『人の悪口を言う人を非難する人は意味が分からない』」
みんな : 「うん?」
京 : 「次に、『こんなに楽しいことを我慢できるはずがない』」
みんな : 「え?」
京 : 「『でも、悪口は良くないし、本人に聞かれて恨まれても困る』」
一美 : 「悪口の肯定から入ったかと思ったら、次は言い訳・・・」
蛍 : 「でも、分かるような気はするやんなぁ」
京 : 「そうやろ? 悪口は悪いのは分かっているけど、やめられないって、ホンマに素直な気持ちやと思うねん。 で、清少納言は最後にこう書いてる。 『関係を壊したくない人のことは、大目に見て悪口を言わない』って。 これって、なんか京都が長年、都であったのと関係が深い気がるすねん。 ほら、京都の人ってイケズとかホンマは何考えてるか分からんとかって言うやん? でも、それってこれから先もご近所に住むのに、思ったことズバズバと言ってたら気まずくなるから、言わなくても察してみたいな感じ? 清少納言もそんな風に感じてたんかなぁって」
一美 : 「京、たまには良いこと言うなぁ」
ドッと笑いがおきました。
清子 : 「はい、みんなありがとう。 みんなの意見をまとめると、1000年前の人って何考えてるか分からへんって思ってたけど、時代は全く違っても考え方なんかは一緒やったってことやね。 共感できるところも多かったし。 それに、古典文学といっても、今で言うブログみたいなものって考えたら、結構面白いし」
京 : 「なあなあ、私らのブログとかって1000年後に残ると思う?」
みんな : 「まあ、無理やろな」
みんなが一斉に笑ったところで、今回の意見交換会はお開き。 この課題を期に、古典文学が少し好きになった5人なのでした。
了
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さて、来週からの小説は・・・
まだ何も考えていません。 1週間でできるかなぁ
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