亀岡市で産出される国の天然記念物の桜石にちなんだ
和菓子「さくら石」を作ってきた地元の店舗がこのほど
閉店しました
最後の店主であった小瀬さんは89歳。
亀岡農学校を卒業後、17歳で陸軍気象部に入り、東京へ
赴任されました。
戦局が悪化する中、国立科学博物館で桜石を目にして、無性に
亀岡が懐かしくなった小瀬さん。
帰郷するためわざと『おばあさん危篤』という電報を打つように
家族に頼んだこともあったんだとか
18歳で終戦を迎え、お父さんの死をきっかけにお店を継承。
戦時中にふるさとを思い出せてくれた桜石を作ろうと、和菓子
「さくら石」が考案されました。
白あんを小麦粉などで作った皮で包み、木の棒で桜の花びら状に
かたどって焼かれています。
少し固いですが、ほんのりと甘く、昔ながらの素朴な美味しさでした。
今年の7月にお店をたたまれましたが、閉店を知らないお客さんが
まだ訪れるといい、惜しむ声が出ています。
亀岡で愛された銘菓がまた一つ消え、寂しい限りです
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