昨日の十五夜をご覧になりましたでしょうか
十五夜 = 満月
のことですが、これはみなさんご存じ、月齢15日目の全く欠けていない
お月様のことです。
では、月齢3日目のお月様のことを何と呼ぶのでしょう
三日月ですよね
本来は、月齢3日目のお月様をそう呼ぶのですが、新月と上弦(満月の半分)の
間を三日月と呼ぶことが多いようです。
では、満月の次の日のお月様は何と呼ぶのでしょうか
答えは、 「十六夜」 と書いて 「いざよい」 と読みます。
つまり、今日が十六夜ですね。
十六夜といえば、鎌倉時代に書かれた 「十六夜日記」 があります。
これは、藤原為家(ためいえ)の側室であった阿仏尼(あぶつに)という女性が
残した日記。
自分の子供である藤原為相(ためすけ)と、その異母兄との争いを解決
するため、京都から幕府のある鎌倉へと直訴に行った際の道中日記です。
ただの日記ですから、最初は題名がありませんでした。
しかし、他の女流日記とは違い、当時の紛争などのことを伝える貴重な
資料として、10月16日から日記が始まっていることから、後世にこの名前が
付けられたそうです。
残念ながら、異母兄弟の争いの解決を見ることなく、阿仏尼は亡くなり、
日記も終わっているのですが、その後、阿仏尼の子供である為相が勝訴。
そして、現在も京都に存在する歌道・冷泉家の祖として、その名が残っています。