俳優の長門裕之さんが亡くなられましたね
長門さんは京都市出身。
数多くのテレビや映画に出演されてきました。
みなさんご存知、奥さんは南田洋子さん、弟さんは津川正彦さん。
お父さんは、歌舞伎役者から映画俳優になり、大スターとなった澤村國太郎さん。
お母さんは、女優のマキノ智子さん。
伯母さんは、女優の沢村貞子さん。
という芸能一家に育った長門さん。
でも、一番忘れてはならないのが、お祖父さんである牧野省三さんです。
実はこの方、日本の映画界にとってなくてはならない人物なんです。
俳優ではありません。
映画監督
それも、映画監督という仕事を初めて職業にした「日本映画の父」と呼ばれた人。
母親が京都にある千本座という小さい劇場を経営しており、省三氏もそれを
手伝っていた時、活動写真の興行をしていた人から、映画を作製してみないかと
持ちかけられます。
そして、その時、劇場の舞台に上がっていた俳優さんを起用して撮った映画が
「本能寺合戦」。日本初の時代劇映画です。
まさしく、時代劇映画は京都から始まったということですね
省三氏は、片岡千恵蔵、坂東妻三郎、嵐寛寿郎といった多くの俳優を育て、
また映画監督も多数育てられました。
現在、京都市北区にある等持院に、建てられています。
さて、話は長門さんに戻します。
奥さんである南田洋子さんが亡くなられたのは、2009年10月21日。
その後1年7ヶ月ちょうど、2011年5月21日に奥さんの元に逝かれました。
ご冥福をお祈りいたします。