はあい!

基本的に邦画は観ないカイルです。

映画に「非日常」を求めるので、

基本はSF、ファンタジー大作、

そのほか、アカデミー賞系の映画が好きです。

 

ですが、さすがに話題になっていたのと、

なんといっても米国アカデミー賞の

外国語作品賞に日本作品として選出されたので、状況が変わってきました。

もしかしたら、米アカデミー賞の作品賞にノミネートもあるかも!

 

…ということで、感想です。

 

凄かった…

原作もすごいのでしょうが、歌舞伎の世界を

・映像化

・それを演じた役者

が凄い…

 

観客側としても気を緩める場面がほぼなく

ずっと集中してみていられました。

 

ただ、人によって見方や印象が変わるところかもですが

吉沢亮が「アクマと契約した」的な伏線が途中であるのですが

吉沢亮も苦しんだうえでの日本国宝なので

「ほかの人たちを傷つけて…」

というのは結果的にそうなのかもしれないのですが

決してそうとも言い切れず…

 

…といったあたりが、この作品を他の作品とは違うところなのかもしれません。

横浜流星の役柄が、またよかった。

 

普通は、嫉妬して吉沢亮をいじめる流れだと思うのですが

(これって、昭和の感覚? まあ、お母さんが寺島しのぶだから、ねえ・・・^^;)

とってもいい奴で、

もちろん深い挫折感などもあるのですが

基本、本当、いい奴。

 

個人的には、

社長役で島田久作が出演してたのが嬉しかった。

そして、映画に出演し続けてる

三浦友和と山口百恵の息子、三浦貴大もちゃんと活躍しててよかった。

(だいぶ丸くなりましたね…!)

 

あとなんといっても、吉沢亮の子供時代の役者さん、

黒川想矢!

あの「怪物」で印象的だった男の子(小さいほう)!!

もうこんな大きくなったなんて!

なんとなくジャッキー佐藤に似てるような気もしました(^^;)。

 

印象的だった高齢の歌舞伎役者役の田中泯(みん)。

(人間国宝なのに、なんで晩年あんな三畳一間みたいなところにいたんだろう…)

現筑波大学を中退して、その後は基本的に「舞踏」というか

独自のダンスを主体に活動をしてきたそうです。

2002年の「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。

そのとき57歳ですから・・・凄い。

人間、何歳になってもチャレンジや冒険ができるんですね。


子供の頃の吉沢亮の母親は、

宮澤エマ。

なんと、あの宮澤喜一郎元首相の孫です。


また、藤袴と吉沢亮の娘、

カメラんことマンとなった綾乃役は、瀧内公美。

既にこれまでの作品で主演女優賞なども受賞済みの実力派。

榎本佑と共演した映画は、大胆な演技も披露したそうです。


その母親役、藤駒は三上愛。

「光る君」で、道長の娘役。


吉沢亮と旅館周りを共にした娘役は、森七菜。

「天気の子」のあの声優が有名ですが、

こんな少女と大人が介在する役まで!


子供の頃の横浜流星は、越山敬達。

黒川くんより美形な気はしました。

次の坂口健太郎みたいになるかな…


今日は、日曜日の22:30過ぎに終わる遅い回を見たんですが

400人ぐらい入る広い劇場はほぼ満席!

大学生の若い人たちが多かったです。

観る年代によっても、印象は変わる部分があるかもしれませんね。

(歳を重ねるほど、挫折や「こんなはずじゃなかったのに・・・」が増えるので…)

 

とにもかくにも、凄い大作映画でした。

エンディングも美しかった。

説得力がありました。

 

李監督と原作・吉田修一のコンビはこれで3作目。

役者の演技もすごかったですが、

商業的な大成功も納めて、間違いなく

李監督、吉沢亮、横浜流星の代表作になったと思います。

 

それでは、次に劇場で見る映画をどれにしよう、

と主ながらSparklingなひとときを!