はあい!

アカデミー賞にノミネートされた系統の作品は

なるだけ見るようにしているカイルです。

「教皇選挙」を観てきました。

「ダビンチコート」で有名になったコンクラーベを扱った映画ですね。

 

それでは、ここから、感想・ネタバレです。

 

まず、ほとんどがバチカン内での展開で

主要な登場人物も3人+3人ぐらいなので

かなり地味な作品です。

といっても、衣装は豪華、緊迫感は重厚・・・そういった感じです。

 

作品賞としては、軒並みノミネートしてますが

英国アカデミー賞作品賞と全米俳優組合協会の作品賞(アンサンブル賞)を

見事に受賞!

 

アカデミー賞でも脚本賞受賞のほか

監督賞、主演男優賞、助演女優賞などにノミネート。

なので、もちろん見ごたえのある映画でした。

 

基本は、ローマ法王が崩御して、

次期法王が誰になるのか、

有力候補にどんな黒歴史があるのか、

を追ってくサスペンス的な要素もある作品。

 

最終的には、意外なバックボーンを抱えていても、

まあそうだよね、というエンディングに。

(男性しか法王になれないけども、

両性具有の枢機卿が次期法王になった…という結末)

 

まあ、そのあたりの意外性のあるエンディングの一環はともかく

やはりレイフファインズ演じる主人公ローレンス枢軸卿が

どんな人物なのか、闇落ちするのか、などを見守る映画、といえそうです。

 

まっすぐに正しくコンクラーベを推進しようとするのですが

いつのまにか、自分が法王になることがチラホラ…的な。

ここに焦点が当てられているわけではないのですが

主テーマはここな気がします。

 

なので映画作品としては

カイル的には

・ブルータリスト

・アノ―ラ

・ウィキッド(見てないけど、評判いいですね)

あたりに次ぐ位置になる感じがします。

 

主演のレイフファインズは、日本語的にはラルフファインズと呼んでしまいそうですが

泣く子も黙るヴォルデモードですね。

ほかに、スタンリートゥッチ、ジョンリスゴーなどのお爺さん系俳優のほか、

イングリットバーグマンの娘でデビッドリンチ監督作「ブルーベルベット」の

イザベラ・ロッセリーニが出演。

イザベラはたいして登場シーンがない割(わずか7分)には、しっかり助演女優賞にノミネート。

存在感を見せてました。

 

絶対に見たほうがいい、とは言いませんが

「西部戦線異状なし」のエドワードベルガー監督による秀作なので

映画通の人は見たほうがいいかな、と思います。

 



それでは、来週は「エミリアペレス」鑑賞を楽しみにしながら

Sparklingなひとときを!