はあい!

全く期待せずに、むしろ「見ないリスト」に入っていたのですが

たまたま見ることになった映画「ホエール」。

『ハムナプトラ』のブレンダンフレイザーがアカデミー主演男優賞を獲得。

そのほかメイクアップ賞を受賞。

助演女優賞でホンチャウも実にいい演技でノミネート。

 

これが大傑作でした!

最初は

・暗そうだなあ

・救いがなさそうだなあ

・監督賞、作品賞、脚本賞はノミネートしてないから駄作かな

…などと思っていてごめんなさい!

 

自分的には「エブエブ」よりも「イニシェリン」よりも

断然よかった!

この3つの作品の中では、一番わかりやすいかもしれない。

 

贖罪と赦しがテーマ。主題は「ありのままの自分を出すこと」。

とても宗教色が強く、旧約聖書などの宗教感があったら

もっと楽しめたのだと思います。

 

舞台がベースなだけあって、それを生かした演出。

でもしっかり映画になっている。

 

舞台はほとんど主人公の部屋のみ。

登場人物も5人程度。

元妻役のサマンサモートンは、「ウォーキングデッド」の「アルファ役」でも

見せたような貫禄。

娘役のセイディーシンクも、「ストレンジャーシングス」でブレイク後に

本格的な演技派女優に開眼するような、難しい役。

 

とにかく、飽きることなく、

緊張感をもって舞台劇を見ている感じでした。

最後のシーンを含め、とにかくいろんな考察ができる。

 

もしかしたら、最後の娘の朗読を

主人公は既に聞いてなかったのかもしれない。

「Dad」は「God」と似てるよな、とか

いろいろな考察ができて深い作品でした。

 



いやあ、思い切って見てよかった!

それでは、「白鯨」の話に少し興味を持ちながら

Sparklingなひと時を!