はあい!

ちょうど手術から1か月。

その後の約10日間の入院は、思ってた以上に過酷でした…

 

真夜中の手術は、予定を越えて3時間。

最初は手術後の人や24時間ケアが必要な

ナースステーションに併設されたHCRというスペースに

いることになります。

 

ストレッチャーで運ばれ、そこで朝を待つのですが、

点滴はもちろん、顔に管が張り付けられていて

鼻から喉にかけて管が入っているのを感じます。

 

術後、麻酔後で意識はしっかりしているものの、

なんだか変な感じ。

そこで朝を迎えるまで眠りにつくのですが

当然眠りは浅く。

汗をかいてきたのですが、顔に管がはりついているから

ふけないし、もう3日間顔も洗ってない、シャワーも浴びてないから

なんだか急に自分が汗まみれな感じがして

それが気持ちの面でダメージをとても受けました。

 

目をつぶると、スーッと悪夢が広がります。

天井が急にどす黒い凸凹の泥の天井になり

そこから無数の顔が現れては消えます。

まるで永井豪の「デビルマン」とかの世界。

一生懸命ハワイの美しい光景で打ち消そうとしますが

美しいものは儚く、そうでないものは根強く。

深く暗い森になり、樹木にやはり顔が現れては消えます…

 

割と、客観的にそんな悪夢を見ている自分を見ている感じだったので

悪夢にうなされたりとかはなかったのですが、

もう一泊したHCRにいる間中、その悪夢は続きました。

 

3本の管は、

左手の点滴

鼻から喉、そして胃に取ったドレーン

そして、尿道カテーテル…

 

まず、とにかく、とにかく

尿道カテーテルが入っていることに朝起きてびっくり!

違和感があって、取りたくて仕方ないのですが

自分で歩いてトイレに行けるまでは取ることができないとのこと。

しかし、カテーテルがさしこまれている部分一体は

灰色になっていて、明らかに健康的じゃない色合い(涙)。

 

とにかく午前中に抜いてもらうことができました。

しかし、しかし、しかし、

そのままベッドで横向きになり抜いてもらったのですが

「うおー!!」っと思わず声がでるような痛さ。

陰茎の中の尿道を、カッターナイフで切られるような、

そう、切られるような痛みが鋭く…

盲腸の痛みよりも瞬間的な痛みは数倍でした。

もう絶対に、絶対に尿道カテーテルは経験したくない!(^^;)

 

・・・とここまでであれば、半分笑える話なのですが、

ここからがシリアス。

 

尿道カテーテルを指しているときに、尿が出ていたかどうかは

わからないのですが

(他の人に聞いても、尿道カテーテルを指している間は

尿意を感じず、そのまま自然に尿が出ているらしいです)

あまりのピンポイントの痛さに悶絶。

身体も気持ちも、尿を出すことを拒否してしまったようで

全く尿意を感じません。

 

しかし、残尿量を測ると(そんな機器があるんです)、

それなりに尿はたまっているそうで、

尿が出ないと、また別のよくない症状になってしまうので

医師からも

「尿が出ないと、また管を入れますよ」と脅され(^^;)。

 

頑張って出すのですが、

これまた「切られる」ような痛みが走るのです。

ジョロ(激痛)→止まる

でも出さないといけないから、頑張る

チョロ(痛み再発)→痛みは続くが、細々出し続けるしかない

ジョロ(また激数)→止まる

チョロ(痛み再発)→細々出す間だけ、痛みが続く

…という状態が2日間続きました(涙)

これは本当につらかった…

尿の量を測らないといけなかったので

コップに取るのですが、

左の指に酸素数を測る装置をつけてたので

右手でコップをもって尿を出そうとしても難しく。

最終的には、左の指の装置を一時的に外して

ちゃんと両手を使ってバランスをとったら

尿を出すことができました。

(何が言いたいかというと、緊張や恐怖で尿が出にくい状態なので

なるだけ自然な状態にすると、尿が出やすくなると思います)

 

ちなみに、手術後は

エコノミー症候群のようにならないように

足には専用の圧が強めの靴下を履いて、

マッサージ機のようなものをつけたりしてました。

 

とにかく、なんとか尿道カテーテルは取れたのですが、

次は、鼻喉ドレーンを取りたい!

・・・ しかし、そうは簡単にはいかないのです・・・

 

【今回学んだこと】

・尿道カテーテルは最大の拷問!これはもう耐えるしかない!

 そのあと尿を出すときも痛いので、これも覚悟するしかない

 

手術後、7時間のドラマでした。

 

ということで、次回へ続きます。