はあい!
ドラッグストアにリップクリームだけ買いに行ったのに
ついたくさん買ってしまって、ポイント倍デイではなかったことに
悔しくなった庶民派カイルです。
ポールトーマスアンダーソン監督の
「リコリスピザ」を見てきました。
アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞と
優れた映画の部門に全部ノミネートしていたので
かなりの期待値で見てきました。
ポールトーマスアンダーソン監督作品は、実は初。
トム・クルーズが白ブリーフの教祖を演じて
空から蛙が降ってきて助演男優賞にノミネートした
「マグノリア」。
ダニエルデイリュイスを主演に迎えた
「ファントムスレッド」「ゼアウィルビーブラッド」…
など、わりと支離滅裂な世界が繰り広げられるのが特徴の監督です。
今作は、70年代初期のアメリカの
若者の青春ラブストーリーと思いきや、
その枠組みの中で物語は進むのですが
わけのわからないブラッドリークーパーや
ショーン・ペンの出演とそのシーン。
主演はそもそも、
故フィリップシーモアハフマンの息子と、
アメリカの3人姉妹のバンド「ハイム」の三女。
正直、日本人からみたら、ブーちゃんな二人(^^;)。
でもとってもいい味出してました。
日本での星取表は、サイトによっては3点を切っててかなり低いのですが
後味が悪いわけでもなく、グロいシーンがあるわけでもなく、
青春ストーリーがとっちらかっていて、
誰に共感しながら見ればいいのかわからない、という結果なのでしょう。
実際のバンドのハイムは3姉妹なのですが、
三女アラナ以外の2人も姉妹として出演。
両親役も本人たちが出演。
ユダヤ教化無神論者かのあたりのダイアログは
外国人観客から笑い声もおきて、いろいろあるのでしょう。
個人的には「ですパレードな妻たち」で、
フーバーさんの姉フェリシアを演じた
ハリエットサンソムハリスがドアップで
見せ場があったことと、
レオナルドディカプリオの実父まで
ウォーターベッドの店主として
出演してたところに喝采です。
それにしても、
物語も、最初の15分ぐらいのテンポの良さは
「これはアカデミー賞にノミネートするな!」という納得感なのですが
途中から、「あれ?これはどういう方向にいくの?」と思いながら
ほぼほぼラストまでそれが続き、ようやくラストで
青春ストーリーがエンディングを迎えます。
それでは、決して万人受けするわかりやすいストーリーではないですが
監督によって作品っていろんな特徴が加わってくるんだな、
と思いながらSparklingなひと時を!