はあい!

あれもやろう、これもやらなきゃと思ってたのに

思い切り怠惰になってしまっているカイルです。

ナウBGMは「ときめいて」(西田ひかる)。

「WOW」

2008.2.15

UK 5位(20万枚)

AU 11位

US Club Airplay 19位

 

おそらく復活作であるアルバム「X」の中で、最もポップでファンからも親しまれているナンバーが、

UKセカンドシングルとしてリリース。
ポップなメロディとサウンド。グレッグカースティン、カレンプールとカイリーによる共作です。
カイリーはUKやUSでのリードシングルとしてこの「WOW」がリリースされることを望んだそうですが、

レコード会社は「2Herats」を選んだという話もあるようです。

この曲が最初にリリースされてたら、またこの後のカイリーのセールス展開も変わってたのかなあ。

しかし、その一方で、ダンスポップ過ぎて、どこかチープな印象もある気がします。

だからレコード会社は敢えてカイリーらしからぬ「2Hearts」を1stシングルに選んだのかもしれません。
また、この年のBrit Awardで、2002年以来の「International female artist」賞を受賞して、

WOWをパフォーマンス。おそらく乳ガンからの復帰を祝っての受賞でしょう。

その背景からすると、やはりちょっと軽い印象を与える曲かもしれません。

UKチャートは5位。セールス枚数は前作を上回ったものの、

このポップな曲でもTOP3に入れなかったというのが現実でした。

AUではTOP10にも入れず。
やっぱりちょっとチープで軽いんでしょうね。

ファンから人気はあるのですが。
タイトルはレコーディングで夏のイビザ等を訪れた時にあまりの気持ちよさに「WOW!」と叫んだからだとか。

そして、そんな夏のイビザや明るい曲調からは予想しずらかった作風に仕上がったPV。

宇宙船の中で、エイリアンたちとボブカットヘア風のカツラをかぶったカイリーが

エミリオプッチの衣装を着て踊ります。
悪くないし、だんだんとこの曲にもマッチしているいいPVだと思うようになったのですが、

この曲の持つ爽快感や溢れんばかりの喜びを表すには至ってないように感じました。
実はこのあたり、プロモーション戦略の影響を受けているんだと思います。

一体どういう狙いのプロモーションだったのか不明なのですが、

この曲は欧州では3rdシングルとしてリリースされています。

UKとUKでは2ndシングル。

UK・AUでの3rdシングルの「In my arms」のPVと一緒にLAのスタジオで撮影されているんですよね。

だから全部スタジオ収録での作品として完成されました。

うーん、「In my arms」のPVは相当安っぽいし…

この「WOW」のためだけに、それこそイビザ島とかで撮影すれば

もっと夏のユーロポップ的な雰囲気も出たんじゃないかな、と当時思いました。
さらに追い打ちをかけるように、このジャケット。

まったく曲にっ合ってないし、なんなんだろう…
そして、リミックスもこの曲の持つ躍動感や楽しい雰囲気を生かしたものがなく、

マニア向けなものばかり。

このころから世界中で大人気となるDavid Guettaのリミックスも、なんだか暗くてヘンテコです。

US向けプロモに作ったらしいSunshine Extended Mixがあるそうなのですが、探せず。

この曲の明るさを生かした素直なクラブミックスがあったら、

カイリーの存在感もまた変わってたのだろうなあ、と思います

。CSSミックスが一番素直ですが、エディットしかなく、特にオリジナルと違うわけでもなく。
ということで、明るいし好きな曲なんだけど、

いろいろなところで少しずつボタンを掛け違えてしまった…という印象の曲でした。

 

それでは、明るい曲調で、でも一定以上の普遍的な存在感のある曲を作るのは

難しいんだな、と思いながらSparklingなひと時を!