はあい!
思ったよりも雪の影響が少なくてほっとしたカイルです。
雪と言えば北国。日本から遠いスウェーデンが、大変な状況になっています。
先週、日本でもヤフーニュースに掲載されていたので、
知ってるSparklingsも多いかもしれませんが…
なんと、2018年の今、ロシアの脅威が相当増しているそうです。
たしかに、ここ数年で、クリミア侵攻やウクライナなど、
ロシアが戦争を起こしています。
日本からは遠くて、日本で話題になるのは
「プーチンのカレンダー発売!」とかそういった類のもの。
でも、そのプーチン政権下で、バルト海への軍事侵攻がまことしやかになってきているのです。
数年前から、ロシアの潜水艦がスウェーデン領内で発見されたりしていたそう。
でも、そのロシアの脅威をリアルに感じたスウェーデンでは実際に次ぎのことが実施されるそうです。
・470万世帯に、戦争に備えをするようチラシを配布
・各地で冷戦時代に作られた防空壕やシェルターを見直し
・バルト海のロシアの飛び地、カーリングラードから370キロしか離れてないゴトランドで軍事演習
・軍事予算を増額
・7年ぶりに徴兵制度が復活
いやあ、マジでロシアの脅威に備えて軍備増強をしています。
この中でもトピックとしては、ゴトランド(バルト海に浮かぶ要衝)での軍事演習。
スウェーデンは武装中立国なのですが
フィンランド、NATOとの冷戦以降最大規模の合同軍事演習を行ったそうです。
ゴトランド、いつか行ってみたかった夏のリゾート地だったのになあ。
また、徴兵制度復活も注目です。
欧州はいまだに徴兵制度を実施している国が多いのですが
スウェーデンでは2011年に廃止。
ところが近年の好景気を背景に、賃金の安い軍隊を志望する若者が少なく
予定の半分しか採用できないそう。
そこで徴兵制度が復活。
さすがスウェーデンらしく、男女平等。女性にも徴兵制が適用されるそうです。
(きっと免除の制度がいろいろあるのでしょうが)
ただでさえ難民問題で国政が揺れているのに、
ロシアの脅威による軍備増強も行わないといけないなんて…
同じ北欧でも、ノルウェー、デンマーク、アイスランドはNATO加盟国。
フィンランドとスウェーデンは非加盟国。
仮にスウェーデンがNATO加盟をすることになっても、
ロシアと長い国境を接するフィンランドは加盟しないだろう、など、
遠い北欧の地がロシアという大国の脅威にさらされています。
この現代において、西欧諸国、EU加盟国である
スウェーデンやフィンランドに対して、経済低迷にあえぐロシアが侵攻を行うことことは
実際には考えにくいですが、
日本ではもう「終わった」ように感じている冷戦が、また再燃しているようです。
(日本には、北朝鮮の脅威がありますからね)
スウェーデンの国防・軍事産業といえば、
独自に開発したビゲンやグリペン(サーブ)などの戦闘機、
自然の岩盤をくりぬいたような基地の設立など
歴史があります。
武器の輸出も世界14位。西欧では7位。
国民一人当たりの武器輸出量だと3位になったこともあります。
日本にも大砲などが輸出されています。
話がそれましたが、北朝鮮やトランプだけではなく、
ロシアの脅威に、日本ももっと留意したほうがいいのかもしれませんね。
直接国境を接しているわけではありませんが、
海を隔ててすぐロシアなのですから…
それでは、徴兵制度がない平和な時代になることを祈りながらSparklingなひと時を!