はあい!

そこまで期待してなかったのに、いい映画に巡り合えるのは久々のカイルです。

このかなり「狙った」作りをしているであろう作品「ドリーム」。

予想以上に「狙った」作りの作品だったのですが

それも含めて、とてもいい映画でした。

今年見た中で一番よかった!

「LALA LAND」よりも面白い!

確かに「ムーンライト」や「マンチェスターバイザシー」のような

重たい作品ではないので、賞レースで受賞はなかったものの

アカデミー賞では、作品賞、助演女優賞、脚色賞にノミネート。

 

キャストは、脇役から行くと

ケビンコスナー(いい味出してました!)

キルスディンダンスト(マリーアントワネットがこんな役で登場するなんて!)

ジムパーソンズ(ビッグバンセオリーのコメディ俳優がちょい嫌な役を!)

マハラーシャラアリ(ムーンライトでアカデミー助演男優賞受賞)

 

タラジPヘンソン(主役。ベンジャミンバトンでアカデミー助演女優にノミネート)

オクタヴィアスペンサー(ヘルプ心がつなぐストーリーでアカデミー助演女優賞受賞)

ジャネールモレイ(グラミー賞受賞の歌手。ムーンライトにも出演)

 

ということで主なキャストはこんな感じの小規模映画。

監督は「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドアメルフィで白人かな。

 

原題は「Hidden Figures」(隠れた姿たち…直訳するとこんな感じかな)。

邦題は「ドリーム」。当初は「私たちのアポロ計画」という名前だったけど

史実的に「マーキュリー計画」なのにおかしかろう、と指摘が入って変更になったという

いわくのある作品です。

 

よく「ヘルプ!心がつなぐストーリー」と似ているといわれるようですが

たしかに基本はコメディ系。ヘルプよりも「黒人差別」色が薄く、

女性の職場での地位向上のほうが目立つ気がします。

 

当時のNASAというある意味国家機関でさえ「Colored Toilet」など

有色人種がトイレやバスの座席、図書館でさえも

区別されていた時代。

 

ただし、映画はそういった事実を描きながらも

(基本はNASAで働くような高学歴・有能なエリートの世界なので)

辛い場面は最小限に(というかほぼないといってもいいぐらい)。

 

物事がすべてとんとん拍子で主人公たちに都合よく運んでいくので

つっこみどころはいろいろあるのですが、

そういったことさえも爽快な感じで話が進んでいきます。

ちょっと嫌な役が2人ほど出てきますが、それも当時のことを考えれば

全然嫌な役とはいえない範疇。

そう、黒人、女性にとって60年代という時代を描きながらも

嫌な登場人物がいないので、基本はすべてがポジティブで

ハッピーエンドが約束されているので、安心してみることができます。

「数学」に強い黒人女性たちが支えた米国の宇宙開発の物語です。

決して表にでることはなかった、黒人、女性が数学の知識を使って

見事マーキュリー計画を成功させるサクセスストーリーでもあります。

 

何度かジンワリと涙を浮かべるような、でもちょっぴりコメディで

前向きな、勇気をもらえるような作品でした。

 

いやあ、見てよかった!Yahooでも4.46の高評価。

 

それでは、前向きで自分の才能を信じてSparklingなひと時を!