春まだ浅き韓国ソウルをひとり旅2025〜その15 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



先月中旬、頂いた連休で実に14年ぶりの韓国・ソウル周辺をひとり旅した際の道中記をお送りしています。



旅は第1日目(2025年3月17日)です。

14年ぶりの韓国上陸を果たした「仁川国際空港(인천국제공항 Incheon gukje gonghang インチョンクッチェゴンハン、仁川広域市中区)」から空港連絡鉄道「A'REX」でソウル市内中心部に向かおうというところ。



列車の接近案内から。主要駅に停まる各駅停車は10〜12分おき、ソウル駅までノンストップの直通列車は30〜40分おきでの運行だとのこと。



ソウル駅まで乗車しようという直通列車がやって来ました。回転はしませんが、ゆったりしたリクライニング式シートが並びます。

実際、座り心地も良いものでしたので、これで空港への行き帰りならば、利用客も多いはずだと納得します。


さて、定刻の12:48にソウル駅に向けて発車。
まわりの会話から、わたしが乗って来た関空からのアシアナ航空で乗り合わせた乗客が多いよう。なにせ、関西弁が聞こえますので(^_^;)

列車は発車してしばらくの間、加速しながら地下区間を進みます。


10分ほど走り、体感時速は100kmは超えたところでしょうか。ようやく地上に出ました。



右側の車窓には、空港への空港連絡道が並びます。あまたの自家用車や、空港リムジンバスと絶え間なくすれ違うのですが、はっと気がついたのは、自動車が右側通行だということ。

これ、なかなかカルチャーショックでした。
日本で見慣れているのと真反対ですし、当たり前ですが平然と走っていますので、いや、異国に来たのだなと感嘆してしまいます。



ところで、連絡道路と反対側に目をやりますと荒涼とした一面の干潟干拓地が広がります。このあたり空港があるベイエリアは、点在する幾つもの小島を埋め立てて、空港含むひとつの人工島にした、という経緯があったのでした。

空港開港は2001(平成13)年3月ですので、25年近くが経過しています。広漠とした敷地も、その間徐々に開発されているというのですが。



干潟干拓地を抜けると、引き続いて空港連絡道路と並行しながら、海上を長い橋で渡ります。


今朝、通って来た関空連絡橋のようです。


グーグル地図より。空港のある人工島と、仁川広域市の中心部とを結んでいるのがこの「永宗大橋(영종대교 Yeongjong-daegyo ヨンジョンデギョ えいそうおおはし)」。

長さは4422m、1万トン級のタンカーでも悠々橋梁下をくぐれるという、仁川広域市の名物だといいます。



しかし、眺めが本当に良いところです。

埋め立てにより地続きの空港島となってはいるものの、もともとの離島の自然は豊富に残されているというので、うらやましくなります。



その「永宗大橋」を渡り終えますと、仁川広域市の中心部へと近づきます。

仁川は、ソウル・釜山に次ぐ韓国第三の都市。独自の都心経済圏を有し、ソウル首都圏の一大ベッドタウンとして人口も拡大の一途を辿り、あちこちで開発が途切れないといいます。


高速で快調に飛ばす直通列車ですが、これは車両基地でしょうか。青色基調の車両は、各駅停車の列車に用いられるもの。



過ぎても過ぎても次々と現れる高層マンション群や、造成中の丘などが途切れない車窓が続くこと20分ほど。列車は、スピードを上げたままこの大きな川を渡ります。



ソウル市内を流れる「漢江(Hang-gang ハンガン)」です。これを渡りますと、いよいよソウル市内中心部へと列車は入ります。

全長は約500kmに及び、ソウル市内でも川幅は広いところで1kmを超えるという、沿岸には緑濃き韓国随一の豊かな大河です。


シンボリックなこれに由来して、朝鮮戦争後の韓国が成し遂げた著しい経済発展を「漢江の奇跡」と称したのは、有名な史実として知られています。 

しかし、大都市に大きな川が流れているのには実にほっとします。大阪で「淀川」を見ているからでしょうか。なにか、重なる気がします。




列車は再び地下に入り定刻13:34、無事に「ソウル駅(서울역 Seoul-yeog ソウルリョク、ソウル特別市龍山・中区)」の地下駅に到着。

いよいよ、ソウルの中枢にやって来ました。


いや、いよいよ来たのだなと感慨に耽ってしまうのですが、ひとまずは先へ進みます。

空港連絡鉄道「A'REX」は、ソウル駅にはなんと地下7階という超低層に発着しているということで、エスカレーターを乗り継ぎ、乗り継ぎしながら上階へと向かいます。



途中の地下3階で改札口を出る。このフロアで地下鉄(1・4号線)と連絡しています。


このフロアには、各駅停車専用の改札口がありました。大変な人の波です。


さらにひとつ、地下2階に上がりますと、こちらが直通列車専用の改札口。「都心空港ターミナル」という、空港連絡鉄道の直通列車利用者だけが利用出来るチェックインカウンターと、出国手続カウンターが設けられています。


ということは、帰路はここでチェックインすると、トランクなど持ち歩かずに、仁川空港からそのまま飛行機に乗って日本に帰れる、ということになります。これは便利なシステムです。


さらにエスカレーターを上りますと、ようやく吹き抜けの自然光が差し込む1階へ。しかし、これほどの深いところに駅を作るとは。


地下7階から、延々とエスカレーターを上ること10分弱。ようやくにして、空港連絡鉄道の出入り口を抜けました。ここまで来ますと、もう歩く人は引きも切らず。



ここが「KORAIL(韓国鉄道公社。日本ではJRに相当)ソウル駅」の、広大なコンコース。
14年前にも確かに見た、実に開放感のある駅構内だということが、脳裏に甦って来ました。

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(ここまでの乗車記録)
仁川国際空港第1ターミナル12:48→ソウル駅13:34 全車座席指定A'REX直通列車ソウル駅ゆきA1024列車⑥1205(2号車7D)