みなさんこんにちは。前回からの続きです。

「二階建てダブルデッカー」や「プレミアムカー」を連結するなど、特別料金不要の列車としては、国内随一の居住性の高さを誇る「8000系」。まさに「フラッグシップ」としての活躍を続けるこの車系の経歴について触れています。

1989(平成元)年10月、洛北・比叡山方面へのアクセスを大幅に向上させた「鴨東線(おうとうせん)」開業に合わせてデビューした、6代目京阪特急専用車の「8000系」。七条にて。
ここからは、前回記事でも参照した手元の、京阪電車広報誌「くらしの中の京阪」より。

1993(平成5)年8月には、予定の10編成70両がすべて登場。先代の「3000系(初代)」は予備車的に1編成のみが残されるのみとなり、ここに京阪特急の世代交代が成りました。出典②。

その2年後の1995(平成7)年12月、先代特急車「3000系(初代)」に、従来の平屋車両を大改造した「二階建てダブルデッカー」が登場。出典③。

これが大変な人気を博したことから「8000系」を7→8編成化するのに合わせて、こちらにも「二階建てダブルデッカー」を組み込むことが決まります。出典④。



座席配置が1×2人掛けだった「3000系(初代)」の設計を見直し、車両限界ぎりぎりまで車体を拡張したことから、室内も拡大。
さらに上下階ともに2×2人掛けの座席配置に出来たことで定員を増やすことにも成功します。


いまなお上下列車ともに始発駅からでないと座席の確保が難しいほどですので、京阪特急にはいつもお世話になっているものの、実はあまり乗車した機会はありません。
ただ、待っても階上席からの眺めは素晴らしいもの。久々に乗りたくなりました。
さらに「中之島線」開業(2008年10月)を期して、伝統のレッド・オレンジ地を活かした塗装変更や、車内の大規模リニューアルを施行。
「エレガント・サルーン」という愛称が付けられ、またも面目を一新するのでした。ブログ主所蔵。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「くらしの中の京阪」VOL.197 1992年7月号)
(出典②「くらしの中の京阪」VOL.211 1993年9月号)
(出典③「くらしの中の京阪」VOL.239 1996年1月号)
(出典④「くらしの中の京阪」VOL.253 1997年3月号)
(出典⑤「くらしの中の京阪」VOL.259 1997年9月号)
(出典⑥「くらしの中の京阪」VOL.266 1997年4月号)