みなさんこんにちは。今日の話題です。
来春3月15日に行われるJR西日本ダイヤ改正についての概要が13日、いよいよプレスリリース発表されました。JR西日本ホームページより。
毎年、3月半ばのダイヤ改正はJR西日本のみならず全国のJRにおいても行われるものですが、
来春のそれは、大阪に住む者としては例年以上の楽しみがあります。
来年、4月13日に開幕する「2025年大阪・関西万博」の現地・大阪での観客輸送は果たしてどうなるのか、ということ。これについて、少しばかり述べてまいりたいと思います。
4ヶ月後に迫った「2025年大阪・関西万博」。
会場は、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」です。グーグル地図より。

会場に唯一乗り入れる鉄道「OsakaMetro中央線」は先んじて「夢洲駅(大阪市此花区)」へ、来年1月19日に開業することが決まっています。
万博輸送を期して登場した「OsakaMetro400系」。長田、コスモスクエアにて。
一方のJRは、対岸の「桜島駅(大阪市此花区)」をジャンクションにし、シャトルバスに乗り換えることで会場にアクセスするルートをメインに据えているようです。
プレスリリースで明らかになったのは「新大阪〜大阪(うめきた地下駅)〜桜島間」を直通する「エキスポライナー」の運行でした。最短で新大阪から17分、大阪から12分の所要時間です。

新幹線と連絡する新大阪始発で、大阪駅(うめきた地下駅)を経由。「環状線福島駅(同福島区)」付近で地上に出てこれに並走し、「西九条駅(同此花区)」から「JRゆめ咲線(桜島線)桜島駅(同)」に直通する、というもの。
九州新幹線「さくら」の始発も臨時列車により繰り上げられ、鹿児島中央から新大阪には10時前にはじめて到達出来るようになるなど、関西以外の遠方からの利用では便利そうです。
しかし「エキスポライナー」の運転間隔は60分おきと、意外にも少ないようにも感じます。
ただ、このルートは「はるか号」や「くろしお号」、さらに貨物列車が単線を行き交う運行頻度の高い貨物線を縫うようにして経由するもの。これ以上増発出来ないのは、やむを得ないのでしょう。大阪(うめきた地下駅)、新大阪にて。
「エキスポライナー」に使用される車両は明記されていませんが、見たところ、環状線で運用されている「323系」のようです。
フルスクリーン仕様の特別車両が優先して用いられるそうですが、車両はオールロングシート(窓に背を向けて座る)。短い乗車時間ですし、混雑するでしょうから、支障はなさそうです。
さらに、60分おきの「エキスポ快速」を補完する目的で、「JRゆめ咲線(西九条〜桜島間)」折り返しや、環状線に直通する列車を増発させる予定、ともプレスリリースにはあります。
ただ、なんとも気になるのは、これがUSJへ向かう観光客の動線と丸かぶりしてしまうということ。京橋にて。

終着駅の「桜島駅」のひとつ手前にはUSJ最寄りの「ユニバーサルシティ駅(同)」があり、朝夕には特に混雑が激しい「JRゆめ咲線」。
おそらくは万博への観客も同じ朝夕の時間帯に押し寄せるでしょうし、もともとの通勤輸送も加わりますから、果たして大丈夫なのか、と心配になります。


先ほど触れましたが、会場の夢洲に直接乗り入れる鉄道は「OsakaMetro中央線」のみ。
いちばん便利なこれに観客は集中することが予想されるのですが、会場から各地へ設定されるシャトルバスの利用状況もまた、観客輸送のひとつポイントになるのではないかと感じます。
NHK大阪ローカル「NEWS関西845」2024(令和6)年11月19日放送より。




特に京阪電車では「中之島駅(同北区)」に「桜島駅」同様にバスターミナルを併設させ、夢洲会場との間にシャトルバスを運行させることになっています。閑古鳥鳴く「中之島線」がようやく、活況を呈すのでしょうか。京橋にて。
地元民としては気になるところではありますがこれから開幕に向けて、これらJR以外の鉄道についても現地観測含め、さまざま探ってみたいと思います。
実は、万博自体も楽しみなんですけどね(^_^;)
今日はこんなところです。