特別展「みんな大好き!近鉄電車のデザイン」訪問記〜その11 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


おらが街「東大阪市民美術センター」で今夏に開催された、特別展「みんな大好き!近鉄電車のデザイン展」を訪問した際の様子をお送りしています。



本展示を引き続き拝見しています。

ずらりと並ぶポスターは、10年前の近鉄100周年の際に展示されていた、奈良線各駅のかつての姿を収めたもの。



大阪市内と奈良とを結ぶ「奈良線」は、おらが街の中央部を東西に縦貫しています。市内の駅の数は11つ。グーグル地図を加工。



「東大阪市花園ラグビー場」と、いま訪問している「東大阪市民美術センター」の最寄り駅、「東花園駅」を過ぎると、もう府県境の生駒山の、青々とした山肌に飛び込んで行こうという
ところに近づいて来ました。


その手前にあるのが、この「瓢箪山駅」。




中央に通過線があり、その両側に上下線のホームが設けられているという、新幹線の中間駅でよく見かける構造の駅ですが、大正初期の開業当初はまったく異を為す構造だったのですね。


大阪市内から、おらが街の中央部を東西に縦貫して来た奈良線は、瓢箪山を境に進行方向を一気に北へ変えます。

先ほどから見えて来た、生駒山の山裾を少しずつ上り、だいたい3分の1弱の標高200mほどに達した「石切駅」から「新生駒トンネル」で山を抜けるためです。グーグル地図を加工。


大きな商店街の中間にあるこの踏切を境に、奈良線は山岳路線へと姿を変えます。さっそく上り勾配にかかりはじめているのがわかります。


瓢箪山を出発。左に大きくカーブを取りながら間断なく、勾配を上って行きます。生駒山は真正面から右側に位置を変えて来ました。




次の「枚岡駅(ひらおかえき)」に到着。

一駅進んだだけですが、駅のまわりなどを観察すると、並行する道路もかなりの勾配にかかっています。解説にあるように、生駒山のハイキングコースのスタート地点としても知られているところ。



続いての「額田駅(ぬかたえき)」。
ここも、先ほどの枚岡と同じくシーズンにはハイキングコースの利用が多いのですが、駅の周辺は山の険しいところにも関わらず、住宅がびっしり建て込んでいます。



それだけ、奈良線が便利だという表れなのでしょうね。


ただ、駅舎線路の向こうにはビルの姿。大阪市内中心部に居並ぶ、高層ビル群です。



生駒山は標高664mの山ですが、このあたりに来るとその半分あたりまで上って来ています。昼間もですが、夜景も素晴らしいのが額田駅を出発した、車窓左側のこのあたりです。



そして「石切駅」に到着。全線にわたってアップダウンが比較的ある奈良線でも、ここがサミットに当たります。


石切は、大阪ではでんぼ(腫れ物)の神様として有名な「石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)」の最寄り。駅から続く参道沿いには、昔ながらのさまざまなお店が立ち並びます。

おらが街の希少な?観光地ですが、焼きたてのせんべいやよもぎ餅を扱うお店も多く、散策するだけでおもしろいところ。オススメですよ!


ということで、奈良線の各駅に沿っておらが街の紹介のようになりましたが、鶴橋からたった2駅の大都会・布施も東大阪なら、緑濃く府県境のトンネルに接した石切も東大阪。


同じ市内の奈良線沿線でも、ここまで様相が異なる路線というのは、実はあまりないのではと感じます。それが魅力だとわたしは思うのですが。



そして、列車は「新生駒トンネル」へと進入して行きます。長さは3,388m、およそ3分強走ると、府県境を越えた「生駒駅」に到達します。

1年10ヶ月の工期を経て、1964(昭和39)年7月に完成。以降、阪奈間の大動脈として重要な役割を果たしていることは、先日の記事でも触れたところです。


ところで、大阪平野の東端部に当たる先ほどの瓢箪山から石切までは、距離にするとわずか3kmほど。各駅停車でも6分ほどで到達する距離です。しかしながらその短い距離で、大阪平野を一望出来るほどの標高に達するこの区間。



上りもさることながら、奈良からトンネルを抜けて大阪へ向かう列車は今度は急勾配を一気に下ります。ものの5、6分で標高を400m以上降りて来る体験が出来るのも、奈良線ならではです。趣味的には大変興味深いものがあります。



さて、ここまで拝見して来た各駅の昔日のポスターの向こうには、この特別展目玉の貴重な品が展示されていました。布製の長〜い幕です。


次回に続きます。
今日はこんなところです。