みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年も、10月1日から発売がはじまった恒例の「京阪電車2025カレンダー」。その毎月ごとの季節感あるショットを愉しもうということをしています。

8月。おっ、これは懐かしい旧塗装の車両です。復刻塗装編成の「2200系」。「御殿山〜牧野間(大阪府枚方市)」。

「中之島線開業(2009年10月)」に合わせた新塗装化から、思えば早や15年も経過します。
それまでは、京阪の通勤型車両というとこの緑濃淡の塗り分けで長年にわたり親しまれていたことも、実に懐かしいことに思えます。


この「2200系」が旧塗装に復刻されたのには、実は今年デビュー60周年を迎えた記念イベントのひとつなのでした。関目、守口市にて。
1964(昭和39)年に主に急行用として登場した「2200系」。以降1968(昭和43)年まで、さらに後年には増結用に合計103両もの増備が重ねられました。
最初期の車両はすでに引退していますが、現役の編成は、いまなお大阪方の複々線で最高時速110km/hの運用を連日こなすという、日本の鉄道車両としては異例ともいえる、長寿ながらも最前線の活躍を続けています。淀屋橋にて。

昭和30年代後半から40年代前半にデビューした車両ということで、中にはレトロな意匠で人気を博していたこの編成もありました。京都方が2225号車という、7両編成(2023年3月廃車)。
白熱電球を用いたものですが、なんとも古めかしい独特の形状をしていました。香里園にて。
その形から「ガイコツテール」とも諢名されていました。廃車まで装換されずそのままの形で存置されていたためファンからは注目を浴びていたといいます。同型のもの、ブログ主所蔵。


車内の様子。製造から20年ほど経過した1984(昭和59)年からは老朽化した車体の改修が大規模に行われたのですが、車内にはさほど手が加えられることがなかったために、現在でもこのような古めかしい設えのまま。
たまにこの車系に乗り合わせますと、わたしなどはなんだかほっとします。古い京阪電車に慣れているからでしょうね(汗)出町柳にて。

しかし、他社よりはるかに車歴のある車両でも現役ばりばりで活躍させることの出来る高い技術の京阪電車でもさすがに、60年というのは節目なのかも知れません。守口市にて。
次回に続きます。
今日はこんなところです。