JR西日本「乗ってみよう北陸 WEB早特きっぷ」で行く北陸新幹線と越中富山を乗り鉄の旅〜その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。


ただいま「富山駅」。本題の「北陸新幹線」で降り立った、県の玄関口です。

今日はこの駅を起点にして、富山周辺をあれこれと乗り鉄しようかと思っています。



さて、新幹線改札を出てコンコースを右方向へ少し歩きますと、「あいの風とやま鉄道」の富山駅がありました。


新幹線が開業するまでは、富山をはじめ北陸三県へ鉄道でのアクセスというと「JR北陸本線」でした。

琵琶湖湖岸の米原(滋賀県米原市)を起点に日本海沿いに出て、敦賀・福井・金沢・富山を経由、直江津(新潟県上越市)までの353.8kmを有し、京阪神や中京地域と北陸を直結する、大幹線でした。出典①。


しかしながら「北陸新幹線」が金沢(2015年3月)、敦賀(2024年3月)まで延伸開業したことにともないJR西日本から経営分離され、県ごとに設立された第三セクター鉄道4社に移管されるに至りました。出典②。


「あいの風とやま鉄道」は、かつての北陸本線のうち、富山県内の区間を継承した会社です。

区間は、石川県境の「倶利伽羅(くりから、石川県河北郡津幡町)」〜新潟県境の「市振(いちぶり、新潟県糸魚川市)」までの、100.1km。


日夜問わず長距離の特急や急行が頻繁に走っていた大幹線から、第三セクター鉄道への転換後は、地域輸送に徹したダイヤの組成が図られているといいます。

ただ、それぞれのつながりが深いといわれる北陸三県。当然、相互の移動もあるというもの。


会社が分かれることで、列車の接続や運賃面での変化も大きいことが窺えるのですが、福井・石川・富山三県のそれでは、互いに協力連携の関係を深めているようです。



そのひとつが、この「北陸3県2Daysパス」というフリー乗車券。敦賀から越中宮崎(市振のひとつ手前、富山県下新川郡朝日町)まで、2日間乗り降り自由でおとな2800円。

分社化されても、長大なかつての北陸本線を彷彿とする乗車券です。特典もいろいろあるようで、長距離移動や、のんびり各駅停車の旅をするにはもってこいです。


大変気になったものが他にもありました。
「あいの風とやま鉄道ファンクラブ」の案内。

ファンクラブ会員には会報の送付の他に一日乗車券の贈呈、県内文化施設への入場優待など。


第三セクターになり「地元の鉄道」という意識が高まった、という現れなのでしょうか。

我がこととして公共交通機関に愛着を持って、普段から利用しようとするのは、双方にとってこれ以上ないウインウインなことに違いありません。とても、素晴らしいことだと思えます。



その「あいの風とやま鉄道」の改札を入りました。新幹線ともども、立派な設えです。



富山駅がこのあたらしい高架駅に切り替えられたのは、2015(平成27)年4月のこと。

北陸新幹線が長野から金沢まで延伸開業(同年3月)し、北陸本線が「あいの風とやま鉄道」に転換された直後。はじめての高架駅です。


1〜3ホームに上がって来ました。新幹線ホームともども、広々とした開放的な構内です。

この在来線ホームには、第三セクターに転換されたことで飛び地になっている「JR高山本線」も乗り入れていて、岐阜・名古屋方面に向かう「特急ひだ号」も、一日4本発着しています。


1番線では、すでに列車が発車待ちしていました。これが「あいの風とやま鉄道」の車両。
JRから移管された鉄道、ということもあり、それに準拠した仕様のものが使用されています。



大阪で見かける環状線、関空・紀州路快速のそれによく似た顔つきです。天王寺・大阪にて。



ロゴマークが美しいものですね。


まず向かうのは、県下第二の都市・高岡です。

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「JTB時刻表 2010年3月号」JTBパブリッシング発行)
(出典② 同2024年3月号 )