みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。

ただいま「金沢駅」。
敦賀からこの駅までの、今春延伸開業したばかりの未乗区間を無事に完乗してまいりました。
延伸開業した区間は125.1km、福井県内に史上はじめて乗り入れた「北陸新幹線」。真新しい駅や高架線からの景色は、実に印象深いものでした。並行していた「サンダーバード」からのそれとは、また違う味わいがあるというもの。

しかしながら、旅はまだまだ続きます。
ここからは「JR西日本 完乗への道!」シリーズの続編ということで、引き続き「乗ってみよう北陸 WEB早特きっぷ」を使い、越中富山の地をあれこれ乗り鉄する旅日記をお送りすることにいたします。タイトルも変わります。


さて、敦賀から終着富山まで各駅停車タイプの「つるぎ4号」。
福井で降り、小松で降り、そしてこの金沢で、残りのお客さんの殆どが降りてしまいました。10号車に、わたしの他には1名のみ。
「つるぎ号」は、北陸三県のみを運行する列車です。ということはこれまで、日夜問わず活況を呈していた在来線「サンダーバード」「しらさぎ」の代替えという役割を持つものですので、このがら空き具合は腑に落ちない気もします。
新幹線と、在来線特急との輸送力の違いももちろんあるのでしょうが。拍子抜けします。
そんなことを考えながら「つるぎ4号」は9:30、金沢を発車。ここまで、定刻通りです。
峠の向こうは広大な富山平野が広がり、小矢部(おやべ)・高岡・射水(いみず)といった、県西部の都市を、新幹線や並行在来線「あいの風とやま鉄道」が東西に走り抜けます。グーグル地図より。
峠のトンネルを抜け、富山平野に入りました。
高い山は車窓からは見えなくなり、その変わり一面、緑眩しい田園風景が広がります。ここまでの福井、石川県内では見られなかった光景。青空のもと、胸が空くような感を覚えます。

金沢を出て20分ほど。富山到着の放送が流れると、列車は県庁所在地・富山市に西から入って行きます。


敦賀からは、各駅停車の「つるぎ」で1時間20分ほど要しましたが、長い感じはしません。
一方、速達列車での最速は福井・金沢停車で1時間強。いずれにしても在来線特急と比べるとなると、新幹線はやはり速いもの。乗り心地も景色も良かったですし、快適でした。

ところで、乗車して来た「つるぎ4号」はここで回送列車になります。乗り継いで、先の糸魚川や長野、高崎や東京方面の列車はいつになるのか?とふと思い、発車案内を見たのですが…

到着した13番線、隣の14番線はともに「金沢・福井・敦賀方面」。あれ、ここ下りホームです。
富山で折り返しするダイヤ上、上り線の⑪⑫番線に入って乗客を降ろし、引き上げ線で方向転換して下り線の⑬⑭番線に…となると、手間がかかるのでしょうね。このやり方は私鉄ではよく見かけるものですが、新幹線では珍しい。

それはさておき、富山に降りるとは何年振りになるのか。思い出してみるのですが、高校生の頃に家族旅行で、立山黒部アルペンルートを巡ったツアー以来。つまり、30年以上前のこと。

新幹線など、まだ長野までもなかった頃ですし「サンダーバード」ではなく「雷鳥」が富山発着だった頃。それほどまでに大昔です(汗)
ただ、ますの寿司が美味しかったのだけは大変覚えている(苦笑)
あっ、駅前から発着する路面電車もですよ!

果たして、どのような出会いがありますでしょうか。非常に楽しみになります。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「JTB時刻表 2024年3月号」JTBパブリッシング発行)