今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。


日帰り旅の往路。大阪から始発の「特急サンダーバード」で到着したのは「敦賀駅(福井県敦賀市)」。1時間20分ほどの所要時間でした。
本題の「北陸新幹線」は金沢からこの駅まで今春、延伸開業しました。それと同時に、敦賀駅は在来線と新幹線との乗り換え拠点と変貌したのでした。

それでは、乗り換え同線に沿って進んでみましょう。1階の在来線特急ホームから上がった2階は、乗り換え改札を設けた広いコンコース。


この真上には、新幹線が2面4線で発着しているために、横幅も大変広く取られています。
ちょうど、富山からの「つるぎ5号」が到着。
1階で待つ「サンダーバード」「しらさぎ」へと乗り換えの人々が、一気に押し寄せて来ます。

さてここからは、従来から存在している西口へとつながる連絡橋が、脇から延びています。


連絡橋のかたわらからは、長年にわたって親しまれた在来線ホームが見えます。「北陸本線」のいち主要駅だったこの敦賀ですが、ここ以遠の武生・福井方面は、第三セクター「ハピラインふくい」という新会社に転換されました。
日夜問わず特急列車が頻発していたこのホームにはそれら各駅停車や、京都方面に向かう「新快速」が発着するのみとなってしまいました。
ところで、北陸本線から転換された「ハピラインふくい」という、福井県内を管轄するあたらしい鉄道会社。
名称が発表された時、「ハピ=Hapi」とはなにが由来なんやろうかと思ったのですが「幸福=happy」から来ているようです。ここが「福」井県、だということを思い出しました。
並行在来線の名称というのは、いずれもひと練されているのだなと、感心します。車内吊りより。

しかし、このコンコースからの眺めは実に良いものでした。海が見えますね。
敦賀は、鉄道が開業するはるか以前から栄えた日本海に面する港町です。
戦前にはウラジオストク(ロシア)への国際航路が存在し、起点の「シベリア鉄道」を辿るとベルリンやパリなど、ヨーロッパ主要都市へ陸路でアクセス出来たといいます。「欧亜連絡」と呼ばれるルート。ロマンある話しです。グーグル地図より。

次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「JTB時刻表 2024年3月号」JTBパブリッシング発行)