みなさんこんにちは。前回からの続きです。
暫定ながら、ついに完乗を果たしたJR東日本の全路線。その続編ということで、北東北からあちこち寄り道しながら、帰阪の途に就こうという旅日記をお送りしています。

北東北から東京に出て、帰路には日本海側を経由するという、2日間にわたって続けて来た乗り鉄の旅も、あとはおなじみ「特急サンダーバード号」で帰阪するのみ。2024(令和6)年3月12日の夜8時前、ただいま「金沢駅」です。

前回記事からも触れておりますが、今春の鉄道界で話題になった「北陸新幹線 金沢〜敦賀間延伸開業」を、その直前に控えた時。
それまで北陸路の主軸だった「北陸本線」は、この駅から東側が、新幹線開業で第三セクター「IRいしかわ鉄道」に経営転換されることに。特急街道でなくなることで地元輸送に徹するようになるということで、そちらにも注目です。

さて、「IRいしかわ鉄道」に転換されることになるその「JR北陸本線」。わたしも含めて鉄道ファンの注目を浴びていたのは、北陸と京都・大阪方面や、米原・名古屋方面へと頻発していた在来線特急が姿を消す、ということです。
「特急街道」と呼ばれるほどだった「北陸本線」。金沢駅に在来線特急が発着するこの光景も、あと3日を残すのみになっていたのでした。
1番線で発車待ちをしていたのは、20時06分発「しらさぎ66号 米原ゆき」。便によっては米原からJR東海に乗り入れてさらに「東海道本線」を東進、岐阜や名古屋方面へのアクセスを担う列車です。
早朝から多数運行される「しらさぎ号」ですが最終便。終着、米原では上り新幹線への乗り継ぎも良く、名古屋には22時34着です。出典①。
北陸と、大阪・京都をはじめとする関西圏とは昔からつながりが強いといわれていますが、岐阜・名古屋も同様な関係。
米原を中継地点として「しらさぎ号」と新幹線「ひかり号」「こだま号」との連絡は、旧国鉄時代から重要なものでした。グーグル地図より。



行き先表示を眺めていますと、これはかなりこまめに停車していくものだと感じます。最終便ならではです。


「サンダーバード号」もですが、武生(たけふ、福井県越前市)に停まれば、鯖江(同)は通過する(あるいは逆)のパターンが多いのですが、これは双方に停まるもの。

しばし、発車前の雰囲気を味わうことにします。旅装に、たくさんのおみやげと思しき紙バッグを抱えた人々が、次々と乗り込む光景。まさに長距離を走る特急列車ならではです。
金沢駅ではおなじみだった、旅情を感じるこのような場面ももう見納めです。

新幹線が敦賀まで延びた後は、すべて敦賀発着へと変わる「しらさぎ号」です。

さて、かくいうわたしも、金沢駅では在来線特急「サンダーバード号」乗り納めの時間が迫っています。あと40分あまり。

実は、せっかく金沢に来ていますので、ぜひに見たいものが駅前にあります。
再び改札を出て東口の兼六園口に向かいます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「JTB時刻表 2023年3月号」JTBパブリッシング発行)