みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年3月、期間限定で発売されたJR東日本全線乗り放題の企画乗車券「キュンパス」で、その北東北の未乗線区を乗り鉄しようと旅した際の様子をお送りしています。



旅の第1日目(2024年3月11日)の様子をお送りしています。
青森県内に残るJR東日本未乗線区を乗り鉄する今回の旅ですが、すっかり闇夜と化した「浅虫温泉駅(青森駅)」に途中下車しています。


ここからは、ターミナル・青森駅に向かうことにしているのですが、途中下車したのは、野辺地(青森県上北郡野辺地町)から乗車して来た列車が超満員だったこと。

そんな中、この駅から青森駅まで区間運行される列車を見つけたこともあったのでした。中線ですでに発車待ちをしているものがそれです。


おっ、ラッピング車両なんですね。制帽を被った鉄道員と思しき、キャラクターの姿が。


これが「青い森鉄道」のイメージキャラクター「モーリー」なのでした。かわいらしい。


この駅には「モーリーズカフェ」なるお店があり、オリジナルグッズをはじめ、地元産コーヒーやさまざまなスイーツを味わうことが出来る人気のスポットになっているのだとのこと。

これは、立ち寄ってみたかった!


モーリーは、緑ばかりの森の中で突然生まれた「青い木」なのだとのこと。

まわりとの違いに悩む中、青い森鉄道の車掌さんに励まされたことをきっかけに、恩返しとして鉄道の仕事をたまに手伝う関係になっていると、解説にありました。「青い森鉄道」ホームページより。


なんだかいいお話しですが、現在ではキャラクターともども「青い森鉄道」を代表する、人気の存在になっているようです。「おらが街の鉄道」という意識もあるのでしょうね。


さて、下りの青森ゆきに乗るべく跨線橋を渡ります。駅構内や、発車待ちしている電車の屋根上がばっちり観察出来ます。

こういったものはわくわくします\(^o^)/


跨線橋から屋根上。「青い森鉄道」で走るのは電車が主ですが、大阪に住んでいるとなかなか見ることの出来ないような、屋根上はさまざまな部品が並ぶ、複雑な様相を呈しています。


簡単に示してみますと、このようになりましょうか。これでも専門的過ぎるのですが、目に付くのは幾多にも設置されている、じゃばらのような白い碍子(がいし)です。


「青い森鉄道」は電化されていて、その方式は「交流20000V」。東北地方のJR在来線や第三セクターの電化区間は、ほぼその規格で統一されています。


碍子がたくさん設けられているのは、ひとえに「20000V」という電圧の高さ。


接地していなくても感電するほど電圧の高いもの、ということで、通電しているパンタグラフ(架線からの集電装置)と、客席に蓋をしている役目の屋根との間には、電気を逃がすための碍子が複数にわたって必要になるのでした。




普通に乗車している分には、なんちゃないことなんですが(汗)

関西は私鉄を含めて、架線電圧方式は「直流1500V」で殆どが統一されていますので、このような複雑な屋根上を見られることなと、そうそうありませんので。わくわくするのです。


車内に入りました。発車は18時55分ということなので、5分以上あります。
郊外から青森市内中心部に向かう列車ですのでがらがら。観察にはもって来い?です。


2両編成のワンマン列車ということで、その大半はロングシート(窓に背を向けて座る座席)ですが、後方の車両には向かい合わせのクロスシートが装換されています。

「東北新幹線」の並行在来線ですが、中、長距離の利用ならばこれはありがたいですね。



旅をしていますと、車内吊りにも思わず目が行ってしまいます。

これは「青い森鉄道」と直通運行している「IGRいわて銀河鉄道 奥中山高原駅(岩手県二戸郡一戸町)」が最寄りの「奥中山高原」へスキーを楽しむための企画乗車券。割安ですね。


これは気になるのですが、青い森鉄道の新卒・社会人採用の募集。新幹線の延伸開業で、JRから経営分離された第三セクターですが、今度は地域の足として、大切な交通機関に生まれ変わった「青い森鉄道」。


地域の足になるという仕事ならば、やりがいはとてつもないものではなかろうか、などと昭和世代の、アラフィフのおっさんはそう感じたりします(汗)


これに乗り、いよいよ青森駅に向かいます。

次回に続きます。

今日はこんなところです。