みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年3月、期間限定で発売されたJR東日本全線乗り放題の企画乗車券「キュンパス」で、その北東北の未乗線区を乗り鉄しようと旅した際の様子、今日から再開したいと思います。



さて、早朝に関空から空路入りした東北の地。くだんの「キュンパス」を無事に引き換えて、いよいよ北東北の乗り鉄旅ははじまりました。



ここは「仙台駅(仙台市青葉区)」。
この時点では3線区が残るわたしの未乗線ですが、まずは「東北新幹線」で岩手・盛岡に向かうことにしています。


乗車予定の「こまち11号」までは15分ほどありますので、広々とした構内をまたも探索してみることにしました。


お、さっそく列車が停まっています。
発車案内を見ると「回送」となっていたのですが、東北新幹線名物の「はやぶさ・こまち号」が併結されている編成でした。



グリーンが「はやぶさ編成」、レッドが「こまち編成」。東京から盛岡までは併結され、盛岡で切り離し。前者は新青森・新函館北斗へ、後者は在来線に入り、秋田へ。

「こまち」はフル規格の新幹線から、在来線に直通する「ミニ新幹線」として知られているものですが、こうして見るとまったく遜色ないですね。大阪では決して見られない新幹線の併結ですので、もうわくわくします\(^o^)/


引き続いて、上りの東京方面ホームへ移動。

仙台は運転上の主要駅ですので、この駅始発や終着の列車、さらに接続がなされる駅。さすがににぎやかです。


いちばん端に停車していたのも「回送」でしたが、これは「E2系」という車両。

JR東日本が保有している新幹線路線(東北・上越・長野新幹線→北陸新幹線)すべてで運用が可能という、国鉄の分割民営化後、はじめて登場したJR東日本の新幹線汎用車両です。



同時期の「長野新幹線」開業(高崎〜長野間)に合わせて、あらたに設定された「あさま」でデビューした印象が強いのですが、後継の車両の開発で廃車が進み、近年数を減らしているといいます。

2000(平成12)年2月、盛岡にて。まだ新青森延伸前で、終着駅でした。



ちなみに、反対側ホームで発車待ちしていたのは、オール二階建ての「E4系」。これが16両編成でしたから、ものすごい迫力でした。

「MAX」の愛称で親しまれたこちらは、2021(令和3)年10月にすべて引退しました。


さて、この「E2系」。近くにまわりこんでみますと…グリーンにベージュが懐かしい塗装!

実はこれ、引退が間近に迫っていることから、この「E2系」の前に国鉄時代から活躍していた汎用車両「200系」の塗装を、2年前から復刻して運行されているものだとのこと。



手元の書籍から。これですね。「200系」です。

あまりにも有名な「東海道・山陽新幹線」の初代新幹線「0系」に似ていますが、雪国を走る路線に用いられるということで、装備はそれに対応するようにモデルチェンジされています。



線路上に積もる雪を、走りながらかき分けるスノープラウ。床下器具も、雪害を防ぐためにカバーで覆うボディマウント構造と、よくよく観察すると結構な違いがあります。出典①。


そして塗装は、窓まわりには緑一色。
小さい頃に絵本などで知って、なんときれいな色やなあと印象に残ったのを覚えているのですが、これは「雪解けの新芽」なのだとのこと。なるほど、いまでもさわやかなイメージ。

さっそく、貴重な復刻塗装を拝見することが出来ました。運の良いスタートです。


しかしながら、新幹線は実に進化の早いものだなと感じます。

加えて、普段乗ることのないJR東日本のそれですから、同じ新幹線といえど「東海道・山陽新幹線」などとはまったく違う印象を受けます。



さて、時間が迫って来ましたので下りホームに移ります。さまざまな行き先があるのが、ミニ新幹線を唯一、有しているJR東日本ならでは。



「こまち11号 秋田ゆき」が入って来ました。

後部には「はやぶさ11号 新青森ゆき」を繋いでの17両編成という、長い列車です。


次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「カラーブックス593 新幹線」関長臣著 保育社刊 昭和58年1月発行)