みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年3月、期間限定で発売されたJR東日本全線乗り放題の企画乗車券「キュンパス」で、その北東北の未乗線区を乗り鉄しようと旅した際の様子をお送りしています。




北東北への乗り鉄旅は、第1日目(2024年3月11日)。早朝7時10分、関西空港を「ピーチ仙台ゆき(MM131便)」で発ち、無事に「仙台空港(宮城県名取市)」に到着したところです。


ゲートから、到着ロビーへ向かいます。

仙台の空路入りは二度目ですので、この動線は覚えているのですが、通路の壁面にはプロ野球東北楽天の選手たちがずらり。そういえば今年は球団創設から20周年、だと聞きます。


20年前にリアルタイムで経験した、球界再編の激しい荒波。プロ野球ファンのはしくれとしてはこの2004年は一生、忘れられない年です。

「大阪近鉄バファローズ」と「オリックス・ブルーウェーブ」の球団合併が発表され、間を置かずして「福岡ダイエーホークス」と「千葉ロッテマリーンズ」も合併する構想、という衝撃的な報道がなされました。出典①。


「10球団1リーグ化」という経営側の唱えた一方的な球界再編構想に対し、ヤクルト古田敦也・日本プロ野球選手会会長(当時)らの奔走もあり、世論は猛反発。

史上初のストライキ実施なと、事態は一進一退を続けますが、12球団・2リーグを維持するために、夏頃からパ・リーグにもう一球団、新規参入しようという動きが出始めます。楽天とライブドアです。出典②。


そして、経営側と選手会側との間で来季(2005年)以降も「2リーグ12球団」の枠組みを維持することが合意されました。

しかしながら、2球団の合併と新規参入が認められたことで、合併当事者の近鉄球団の消滅が決まってしまいます。出典③。


「近鉄パールス」として誕生して以来、4度リーグ制覇しながら、ついに日本シリーズ優勝を果たせなかった近鉄球団は、この年を最後に消滅。合併によって「オリックス・バファローズ」へと生まれ変わりました。出典④。


近鉄最後の選手会長だった、礒部公一選手。
芸術的ともいえる、シュアなバッティングが印象的な選手でしたが、仙台の地に誕生した新規球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」の中心選手として活躍されました。出典⑤。

あれからもう、そんなに経つのだとは。本当に嵐のような一年でした。余談でした。


預けている荷物はないので、そのまま通過。


1階、国内線到着ロビーから出て来ました。

気のせいでしょうか、ターミナルビルの中だといえ、大阪よりかはひんやりとしているよう。


おっ、これも見覚えがあります。東北6県それぞれを、異なる文様で示した美しい地図です。


この6県にはそれぞれに旅客便が発着する空港(青森には2つも)がありますが、東北地方の空の玄関口となっているのは、やはりここ仙台空港。東北地方随一の大都会、百万都市・仙台ゆえでしょう。


乗り鉄好きなわたしでも、さすがに遠いですのでおいそれとは来れない東北地方。

ただ、これまで旅したいずれにおいても新鮮な発見がありました。果たして、今回もどのような出会いがありますでしょうか。楽しみです。


さて、早朝発の関空に行くまででは急ぎ足だったのですが、現地にさえ着いてしまえばゆとりある、というのが今回の旅程。2階の出発ロビーを少し、ぶらぶらしてみることにしました。

そういえばまだ、朝の8時半を回ったところ。



出発ロビーですので、自ずからおみやげものはたくさん。いや、やはりずんだ餅があちこちで目立つのですが、まだ到着したばかりの身。ぐっと堪えます(苦笑)


牛たんもそうですね。
こちらのお店には、東北各地のおみやげものがいろいろと集結していて、早速、東北の旅気分に浸れました。こういったお店はウインドーショッピングしているだけでも、楽しいもの。



保安検査場に目を移しますとたくさんの人だかり。関西以外の空港に降り立つと、自然に関西三空港ゆきの便はどれ…と探してしまいます。

ただ、仙台から羽田や成田に行く定期便はありません。距離も近く「東北新幹線」も頻繁しているためですが、それらの地名がない案内を見るにつけ少し不思議な気持ちにさえなります。




次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「毎日大阪朝刊」2004年7月8日付け)

(出典②「朝日大阪朝刊」2004年9月23日付け)

(出典③「毎日大阪朝刊」2004年9月24日付け)

(出典④「朝日大阪朝刊」2004年9月28日付け21面)

(出典⑤「大阪近鉄バファローズ広報誌 Buffie Buffie」2002年7月号)