3月16日の「北陸新幹線 敦賀〜金沢間開業」と入れ替わり、長年親しまれた在来線特急が姿を消した、敦賀から先の「北陸本線」。
全国的にも稀少な「特急街道」を最後に味わいたいと、大阪発「特急サンダーバード」に乗り、昨年11月に石川・金沢周辺をさまざま日帰り乗り鉄した際の道中記をお送りしています。

ただいま「鶴来駅(つるぎえき、石川県白山市)」。金沢市内のターミナル、野町から「北陸鉄道(北鉄)石川線」に揺られるほど約30分、同線初の乗り鉄を終えたところです。
さて、2009(平成21)年11月までは、さらに線路はこの先も「加賀一の宮駅(同)」まで延びていた「石川線」。廃線から15年が経過していますが、ここからはその痕跡を探索してみようと思います。出典①。

100mほど歩きますと、東屋のある「あじさい公園」に到着。線路際にある公園です。


ここからは「鶴来駅」構内の全景が見て取れます。先ほどまで乗り鉄して来た列車は、右側。

左側は、夕方ラッシュのために留置されているもの。顔つきはまったく異なりますが、どちらも「元・東急7000系」という、日本初のオールステンレス車両です。

地図で見るとよくわかるのですが、この先は急な右カーブを取って線路は延びています。

すでに廃線となっている区間ではあるのですがまるで現役のよう。車両基地が野町方にあるので、入れ替え作業などを行うために残してあるのでしょうか。

十字路を右折。右手には「鶴来郵便局」。

急な右カーブが終わりにかかるところですが、架線の張られた架線柱が続いているのがわかります。あえて残してあるのでしょうか。

さらに進みますと、鶴来の町の目抜き通りに差し掛かります。実はこの先、趣味的には釘付けになってしまう光景が展開されるのでした。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「カラーブックス592 日本の私鉄22 東海・北陸」井上広和・高橋摂共著 保育社発行 昭和58年1月)