みなさんこんにちは。前回からの続きです。

来月16日の「北陸新幹線 敦賀〜金沢間開業」と入れ替わり、長年親しまれた在来線特急が姿を消す、敦賀から先の「北陸本線」。


全国的にも稀少な「特急街道」を最後に味わいたいと、大阪発「特急サンダーバード」に乗り、昨年11月に石川・金沢周辺をさまざま日帰り乗り鉄した際の道中記をお送りしています。



大阪6時30分発、始発の「特急サンダーバード1号」で「金沢駅」に到着したところです。


時刻は朝の9時半前。帰阪の「サンダーバード44号」までは、たっぷりと時間はあります。

久々の金沢ですが、どのような旅になりましょうか。非常に楽しみです。 


コンコース階に降りて来ますと、突き当たりには新幹線改札口が設けられています。

「北陸新幹線」も在来線の東側に高架駅で張り付くように設けられているため、相互の乗り換えは便利な構造です。


金沢まで新幹線が延伸されたのは、2015(平成27)年3月のこと。

もう10年近くも経つのかと感じるのですが、金沢・富山の沿線にとっては東京方面に乗り換えなしで、さらに所要時間も大幅に短縮されるなど、その開業は画期的なものだったようです。


ところで、乗り換え口に設けられた発車案内。左側のものは真っ黒ですが、来月16日からはここに「小松・福井・敦賀方面」と列車が表示されるもの。



そんな新幹線の開業とは直接関係がないこちら大阪でも、そのムードはあちらこちらで感じるようになりました。大阪駅にて。




これからは「サンダーバード+北陸新幹線」で行く北陸。福井や金沢への旅も、敦賀乗り換えが必須になる訳ですが、果たしてどうなるか。

本来は敦賀から先、京都や新大阪まで結んで「北陸新幹線 全線開業」になるのですが、果たしていつ頃になるのやら。生きている間には、新幹線だけで金沢に行ってみたいものです(^_^;)


それはさておき、3〜5番線に至る階段とエスカレーターの横には、なんとも風情のある意匠。「のれん」ですね。


ここから発車しているのは「花嫁のれん」という観光列車でした。

金沢から北へ、能登半島の中央部「和倉温泉駅(石川県七尾市)」まで「七尾線」を走るもの。




ディーゼルカーを大改造した観光列車で、車内は輪島塗りや、加賀友禅などをイメージした豪華な設え。



和軽食や「ほろよいセット」と称した、地酒を楽しめる料理を愉しめる、というもの。これは乗ってみたい(呑んでみたい?)。出典①。


ただ、能登半島地震の影響で運休が続いているとのこと。発災から2ヶ月あまりが経ちましたが、復旧復興にさまざまな課題があることはニュースなどで連日、耳目にします。

とかく、被災された方々が日常の生活を一日も早く取り戻されることを、願うばかりです。


今シリーズのテーマは「北陸特急街道」。

わたしは大阪から「特急サンダーバード」で金沢にやって来たのですが、実は主役はそれだけではありません。


米原・名古屋方面と敦賀・福井・金沢間とを行き来する「しらさぎ」もそうです。

金沢〜米原間では約1時間おき、名古屋までは約2時間おきの運転がなされています。


米原で「東海道新幹線」に接続する以外に「東海道本線」に直通することで、大垣・岐阜・名古屋方面から乗り換えなして北陸本線の主要駅までアクセス出来るという、便利な列車です。



北陸方面からの長距離需要は、関西だけではなく中京方面にも多数あることがわかる現行のダイヤです。


「しらさぎ」も「サンダーバード」同様、新幹線の延伸開業後にはすべて敦賀止まりになりますので、そのあたりも気になるところです。


改札を出ました。

この駅から西は、先ほど触れた新幹線の金沢延伸に合わせて、北陸本線はすでに第三セクターの「IRいしかわ鉄道」に転換されています。



ですので、その境界になるのはこの金沢駅。
なかなか、興味深い案内の改札です。


ただし、先ほどの「花嫁のれん」が走る「七尾線」の運営主体は「JR西日本」です。


従って途中の「津幡駅(つばたえき、石川県河北郡津幡町)」までは「IRいしかわ鉄道」をはさむという、変わった路線形態をしています。案内は「七尾線」のまま。出典②。


次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「JRおでかけネット」ホームページ)

(出典②「JTB時刻表 2023年3月号」JTBパブリッシング発行)