みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記を引き続きお送りします。
第2日目(2023年6月14日)の道中記です。
まったくのノープランで大阪・鶴橋を出発。
奈良線に乗り、府県境の長いトンネルを越え、生駒駅(奈良県生駒市)までやって来た、というところでした。
そしてたどり着いたのが、生駒駅に隣接している鳥居前駅(同)。生駒ケーブルの起点です。
生駒ケーブルは1918(大正7)年8月、鳥居前〜宝山寺(ほうざんじ)間、0.9kmが最初に開業しました。日本初のケーブルカーです。
さらに11年後の1929(昭和4)年3月、宝山寺〜生駒山上間、1.1kmも開業。現在の路線形態になりました。
それでは、これに乗り込み宝山寺駅へ向かいます。運良く、最後尾の座席が空いていましたので景色を楽しめます。
鳥居前駅を発車。ケーブルカーですので、すぐに登り勾配にかかります。ただ、走り始めはそれがさほどでもない様子。
というのも、沿線にはたくさんの住宅が立ち並ぶ風景。踏切があったり、並行する道路にクルマが行き来したりというので、さながら山手の住宅街の様相です。
鳥居前駅の時刻表を眺めていましたら、ケーブルは日中20分おき、朝には15分おきと、異例の頻発運転がなされていることがわかります。
生駒山上遊園地への観光客や、乗り換えの宝山寺(生駒聖天)への参拝客が主、というイメージですが、通勤・通学客も多く、定期券利用も多数あるという特色のある路線です。
動画でもどうぞ↑
勾配はケーブルカーとしては低いので、こうして見下ろしていても、ごくごく普通の鉄道路線のよう。山を登り降りするケーブルカーに乗っている感じがしない、不思議な感じがします。
しかし、この複線区間を思わせる配線というのには、一般的なケーブルカーとは大きな違いがあります。実は、それが生駒ケーブル最大の特徴なのでした。
次回に続きます。
今日はこんなところです。